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「ことば」について考える

こんにちは、にわです。

これといった趣味も、これだけは誰にも負けない、というものも思い浮かばない私ですが、自分の生活圏内では、周囲の人より気にしているほうなのかもしれない、と最近思うのは、「ことば」の扱いについてです。



人より知っているわけではないけれど気になる

「ことば」については思うところがいろいろとあるものの、興味のない人はまったく興味がないと思うので、別のブログにまとめようと考えていたのですが、3つ目のブログ運営は、現状、時間的に無理そうなので、「ことば」というタグ付けをして、こちらのブログで記録していくことにしました。

「ことば」を扱う会社のペーパーテストは落ちた

誰にも負けない自信と実力があれば、「ことば」に関わる仕事に就くことができていたと思うのですが、私の興味・関心は仕事にできるようなレベルではなく、あくまで「人よりちょっと気なる」程度なのであろうと思います。

18,9歳の頃から10年ほど本にのめり込んでいた時期があったため、出版社だか印刷会社だかの採用試験を受けたことがありましたが、漢字の読み書きや慣用句の使い方をメインとしたようなペーパーテストがあり、まったくできなかった記憶があります。

自分で言うと説得力に欠けますが、学校の成績は悪くはなく、面接はともかくペーパーテストは得意なほうであったかと思います。

その後に受けた別の会社のSPI試験などでは、歴代で一番できがよかった、1,2問しか間違えてなかったと面接のときに言われたことがあるので、少なくとも人並みの知識はあると思います。

しかしながら出版・印刷業界の試験にはまったく歯が立たない、という状況だったため、ことばに関心がある、と言えるのは、最低でもこのレベルなのか…と思ったら、一から時間をかけて学び直すほどの興味は自分にはない、と感じ、以降、出版や印刷系の採用には応募しませんでした。



ITシステム運用管理という仕事

しかし興味・関心がほとんどない、給料で選んだIT関連の仕事に就き、働き続けることができているのは、運(最初に出会った面接官やその後の職場で出会った人たちの相性)と業界の人手不足によるもので、私のIT能力が仕事レベルに優れているわけではないというのが皮肉なところです。

すこし話はずれますが、仕事でいろいろな会社の方々が集まるとある社外のセミナーに参加したところ、そこではIT運用管理の仕事について、「新3K」であると話されていました。

  • きつい
  • 給料が安い
  • 帰れない

だそうです。「IT」といってもいろいろな職種や職場があるので、当事者としては何とも言えない感じがしますが、わかる部分もあります。

「運用」と「管理」を明確に定義している職場は非常に少ないと感じますが、きちんと分けている職場では、業務内容や能力開発の機会が「運用」と「管理」ではけっこう異なることになるので、これから仕事を選ぶ方たちは、頭の片隅にでも気にかけておいていただくとよいのではないかと思います。

職場で気になる言葉の扱い

ことばのプロが集まるであろう業界の採用試験には落ちている私ですが、仕事でメールのやり取りをしたり、人のつくったドキュメントを確認したりしていると、間違いや適当な表現が気になって内容に集中できない、ということがしばしばあります。



半角と全角が規則性なく混ざっていると内容に集中できない

個人的に一番苦手なメールは、半角全角ごちゃまぜでまったく規則性がない(おそらくまったく気にしていない)文章を書く人のメールです。気になって内容に集中できません…。

これはどうしたらこういう書き方になるのかなぞなのですが、一人だけではなく、何人かこういう人がいます。気になるのは私だけなのだろうか…と思っていたのですが、さすがにこれは気になる人が多いようです。

とくに私の所属するチームはITの人たちなので、コンピュータのコマンドが全角混じりで書かれていた時にはみんなさすがにダメだししていましたが、それでも直らないので不思議です。

本人(たち)も、その場では「あー、ごめんごめん。」と言うのですが、おそらく本当に悪いとは思っていないため、その後も変わらず半角全角ごちゃまぜのメールを送ってきたり、ドキュメントをつくったりしています。

誤字脱字が多い文章

私自身もそこそこ誤字脱字はあることは自覚していますが、程度からすれば、誰でも多少は間違える、という程度で、そこまで多くはないだろうと思っています。8割方の人たちは、同じような感じではないかと思います。

一方で、明らかに平均より誤字脱字が多い人、というのも職場にはいて、これまた内容に集中できないし、正確性が必要なドキュメントでは、非常に困ることになります。

こういう人の書くドキュメントの確認を求められると、ほとんど1文ごとに直したい部分があり、確認するより自分でいちから書いたほうが早い、と思うことがしばしばあります。



正確な用語を用いない表現

ITだけではないと思いますが、使われる用語によって意味自体が変わってしまう、ということはしばしばあると思います。

例えば、ITでは、「ジョブストリーム/ジョブネットを実行中止にする」と言われるのと、「ジョブを実行中止にする」と言われるのとでは、別の行為を意味するため、何でもかんでも「ジョブ」と表現する同僚と会話するときには気を付ける必要があります。

「ジョブが寝てた」「ジョブが刺さった」というような表現をされるのも、個人的には非常に気になります。ステータスがキューイングで実行中にならないのか、ジョブ自体のステータスは実行中になっているが実際の処理が動いていないのか、実際の処理はログ上は動いていることになっているが進んでいないのか、等々、正確な状態がまったく理解できません。

ITの人が使いがちな表現はほかにも、「○○がお亡くなりになった」「死んだ」「落ちた」と言うもの。予期せぬOSのシャットダウンなのか、再起動なのか、DBなどのサービスだけの停止なのか、もう起動してこないのか、何がどういうステータスなのか、正確に表現してほしい。

わからないので質問すると、実際によく確認していなくて回答できない、ということもあるのが実に困ります。口頭でも困りますが、文章でこういった不正確かつ口語的な言葉遣いをされるともやもやしてしまいます…。



段落に意味がない文章

文章のわかりやすさ/わかりにくさ、読みやすさ/読みにくさについて、同じような感覚を持っている同僚がいるのが救いです。お互い、「それそれ!」と会話することで、ストレス解消しているように思います。

この同僚から、「〇〇さんのメールは、なぜここで段落をわけた?と思うようなところで段落が変えられていて意味がわからない…。」と言われたことがあります。

私はあまり段落わけは気にならないほうなので、このブログも、スマートフォンとPCで見て、文字が詰まりすぎていると思ったら改行感覚で段落を変えてしまっています。同僚のように、段落わけに意味を見出す人には、読みづらいのかもしれません。

思えば、小学生の頃、国語の授業では、どこで段落をわけるか、どの段落とどの段落がまとめられるか、というような取り組みは、自分が思っている部分は正解ではないことが多く、苦手だったというか、最後まで理解できなかったな…と思い出しました。

あの授業は何の役に立つものだったのか。



能力か性格か

本人には当たり前でも人から見れば「能力」ということもある

半角と全角をごちゃまぜにしない、とか、誤字脱字に気を付ける、とか、正確な用語や表現に気を付ける、といったようなことは、能力でも何でもなく、当たり前のことで、単なる性格による差でしかない、と私は思っていたのですが、同僚は、一種の能力だと言い切ります。

この同僚は活字嫌いなため、私が書くブログのようなだらだら長い文章は読まない人で、仕事で必要なドキュメントを作成するときも、文章は少なめで、表を駆使して、いかに読まずに理解できるドキュメントに仕上げるか、というような作り方をしています。

私は活字好きで読むことが苦痛ではないため、そのような工夫をしたことがなかったので、この同僚からは学ぶことが多く、私からみれば、「能力」だと思い、そう伝えると、「こんなの能力でも何でもないですよ」と言われます。

自分が当たり前にできることは誰しもなかなか「能力」だと気が付かないものだなーと、この同僚とのやりとりで思いました。仕事の選択にあたって、自分には何も得意なものがないと思ったものだけれど、自分の生活圏内で人よりちょっとできること、あるいは自分は当たり前だと思っていることがなされていなくて疑問を感じることは、「能力」としてアピールできるのかもしれない、と40半ばになってようやく発見しました。



やりたいことがなければ少しでも得意なことを仕事に

学生さんや仕事に行き詰まっている人がこのブログを読んでいるかは分かりませんが、とくべつやりたいことがないのであれば、人よりちょっとできることで十分仕事になりますよ、と伝えたいです。

どれだけおいしいパン屋があっても家から遠ければ買いに行かず、全国的/世界的に見ればそこそこでも、近所で一番おいしいと思えば、そのパン屋に買いに行くようなものだと思います。

人間ほめられればうれしいもので、やりたいことがなければ、人からほめてもらえそうな、ちょっと得意なことを仕事にすると、よい気分で毎日過ごせてストレスを感じずに済み、長続きできると思います。

今5歳の息子も、将来やりたいことは「まだない」と言っているので、10年先も「まだない」と言っているようであれば、私のこの経験を伝えたいと思います。

2020年6月吉日





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