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専業主夫と多様性

 

こんにちは、にわです。
書くことで思考を整理したい、というのがこのブログを始めた理由のひとつですが、先日まさにうまく気持ちの整理がつかない出来事があったので、ブログを書きながら思考を整理したいと思います。

   

事の発端は、現在小3の息子の登校仲間である、中学3年生の少年との会話です。その日は、夫も登校仲間のほかのキッズもたまたま不在で、息子と中学3年生の少年と私の3人で登校することに。

 

話題はスプラトゥーンの累計プレイ時間の話になり、

 

息子
ぼくは600時間
お父さんは1500時間

 

と申告。
プレイ時間が多い=すごい、という気持ちで申告したのか、プレイ時間が多い=呆れる、という気持ちで話したのか、息子の様子からはよくわかりませんでしたが、中学3年生の少年は、息子の申告を受けて、「1500時間ゲームする暇があったら仕事したほうがいいですよ。」と言いました。

 

それは私もそう思っています…。
ただし私の考える仕事は、お金を稼ぐ仕事、というわけではなく、家事でも育児でも自己能力開発でも何でも構わないので、中3少年の意図するところとはすこし異なりますが。 

 

少年はさらに続けて「うちのお父さんが、○○君の家のお母さんはお父さんが働いていないから大変だって言ってました。」「うちはお母さんも働いてますよ。」と、非難されているのかな…と受け取れる口調で言われ、困惑。

 

少年の発言から察するに、夫のゲーム時間に関係なく、このご家庭では「専業主夫」であること自体が非難の対象となっている模様。

 

息子
PTAの仕事してるよ!

 

と応答する息子。
自分が小学校3年生の時って、もっといろいろ理解していたように思うのですが…息子は生まれたときから(生まれる前から)夫は完全に所得0の専業主夫だからなのか、何を言われているのか理解していない模様。それに

 

PTAは去年でおわりだけどね…

 

確かに共働きのご家庭に比べたら、経済的な余裕は少ないであろうと思いますが、何かの支払いを滞納したこともないし、税金の類も人並みに納めているのに、何が非難の対象になっているのだろうか。私が専業主婦で、夫が会社員という逆のパターンだったら、この少年もこの少年のご両親も、こんな会話はしていないのではないかと思うのだけれど…。

 

夫婦共働きで、一方の収入だけで生活して、もう一方の収入は全て投資や預金している、という話をきくと、いいなー、うらやましいなーと思いますが、息子がちょっと体調をくずしたくらいでは、仕事の調整をしなくてもいいし、「無理せず休みな!」と迷いなく言ってあげられるし、自分の時間の都合に息子を合わさせる必要もほとんどないし、我が家は共働きの困難には対応できそうにないため、経済的な困難のほうを選択したのです。私が(もしくは夫が)もっと稼げれば、経済面でも困難であることもないのですが…そこまでの能力はないので仕方ない。

 

個人的には、大変なのは私のほうではなく、専業主夫である夫のほうだと思っているので、なぜか私が同情されている、という点も、少年とそのご両親のやりとりから感じた違和感のひとつです。お金に苦労してきた女性の親戚を子どもの頃から複数みてきたので、生きていくのに困らないだけの資産もないのに仕事を手放すということは考えられません。パートナーから離婚したいと言われたり(あるいは自分のほうが離婚したいと思ったり)、何らかの理由で再び一人になるということは、それほど可能性の低い話ではないと思うのだけれど…。

 

その時になったら何とかなる、と思えるほどの何かを私はもっていないし、信頼関係の構築に時間がかかるタイプの自分としては、毎日こつこつできることを継続するほうが、ずっとましです。キャリア志向ではまったくないものの、自分の思うように人生を選択するためには、資産がないのに仕事をしないという選択はありえません。もし、当時、夫と私の立場が逆であったなら、私はおそらくすぐ家事育児と両立できる仕事を探したであろうと思います。仕事のストレスよりも、収入が0という状況のほうが、私にとってははるかに大きなストレスなので…。

   

少年のお母さんには、夫も私もよく会うので、フルタイムの仕事ではなく、おそらくパートで働いていて、主たる稼ぎ手はお父さん、というご家庭なのだろうと想像します。現在の日本の会社や労働システムはそうそう変わらないだろうから、10年後20年後に、仕事をして家庭をもった少年が、今と同じ考えを持っているのか興味があります。

 

私の職場には「専業主夫になりたい!」という男の人、結構いるのだけどな。99%起こり得ないと思って言っている感じはするけれども…。

 

自分の周囲には、さまざまな多様性への理解を示す人が多いので、世の中変わりつつあるとすっかり思っていましたが、そうでもなかったという現実に、すこし暗い気持ちになりました。

 

息子は生まれたときから夫が常に家にいるので、それが「普通」ではない、と思われているとは思ってもいないので、少年と私の会話が理解できないようでしたが、そのうち、面と向かって「異常」だという扱いを受けることがあるのかもしれません。

 

私はそういうことは気にしない…ということもないものの、関りの深くない人たちからどう見えようが何を言われようが、自分がよいと考える決断を優先したいし、その結果、不本意なことがついて回っても仕方がないと諦められるし、自分でどうにかできないことをいつまでも気にかけていられないタイプなので、そんなことで心折れたりはしないのですが、息子はみんなと一緒が好きだし、ガラスのハートなので、先々すこし心配です…。

 

この先、夫が働いてくれたほうが、世帯収入も増えるし、息子に集中している夫の関心が外に分散されて、家族全員にとってよいように私には思えますが、本人にその気がないことにはどうしようもないので、適度に促しつつ見守りたいと思います。もう息子も小3だし、今後職場で発生し得る介護や育児の問題に備えていろいろ取り組んできたし、信頼残高も十分あるので、必要になれば仕事を調整することは10年前ほど難しくはないだろうと思っています。

 

自分の中でも葛藤があることについて、外からネガティブな言葉を投げかけられて、つい気持ちが荒らぶってしまいましたが、書いたらすこしすっきり。

 

夫のゲーム累計プレイ時間1500時間が、少年の常識と正義感に負の燃料を投下したのかもしれません…。しかし、14,5歳の令和の若者が、80歳前後の夫や私の親と同じような家族観をもっている、ということも衝撃でした。

  

2023年5月吉日

 

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