英語×IT×仕事

Google翻訳の音声読み上げ機能でリスニングとシャドウィング練習

こんにちは、にわです。

本日の投稿は仕事の小ネタです。
大変遅ればせながら…数か月前にGoogle翻訳に読み上げ機能があることを知り、すっかりハマってしまいました。



Google翻訳「音声を聞く」アイコン

業務で英語がそこそこ必要ではあるものの、国内のオフィスは日本人社員が多く、当初さほど英語が必要ではなかった頃から在籍している社員たちの中には英語ができない人がたくさんいます、というなんちゃって外資系企業で働いています。

(もっとポジションが上の方たちにとっては、なんちゃってでもなんでもなく、英語ができないと職を追われかねない程度には英語は必要なスキルではあります。)

突然、外資に買収された(元)国内企業では、外資だけれど外国人はほとんど管理職で、現場は日本人ばかり、という職場が多いように感じます…。過去在籍していた職場では、そのような職場が2,3ありました。

ヒラ社員に対しても、英語スピーカーたちは容赦なく英語でコミュニケーションをとってくるので、翻訳アプリは社内でよく使われているようです。あのアプリがよかったとか、このアプリも最近いいよ、といった会話をしばしば耳にします。

きっかけ

ルシュカさんの「英語をまなばナイト」という音声メディア Voicy の番組では、英語上達のための勉強法として、シャドウィングが推奨されており、自分が好きな英語を話す人の音声をそっくりまねするとよい、とよくアドバイスされています。

しかし、好きなスピーカーがとくにいない、自分が取り組みたい文章でシャドウイングをしたい、Google翻訳の読み上げをシャドウイングするのはだめでしょうか、という質問があるとき寄せられました。

ルシュカさんが番組内で実際にGoogle翻訳の読み上げ機能を使ってみてくれて、ここが気になったけど、シャドウィングで使っても概ね問題ないと思います、というような返答をされていました。

私にはさっぱりわからない音声の差異を分析できるルシュカさんがそういっているのであれば、私ごときが気になる機械感はとくに影響ないのだろうと思い、ためしてみることにしました。

文章も読み上げできる!

私の使用方法。まずはPCでブラウザを起動し、Google翻訳のサイトを開きます。「Google翻訳」というだけに、普通は翻訳するための文章を入力するのでしょうが、ここで読み上げてもらいたい文章を入力もしくはコピー&ペーストします。

まったく存在に気がついていませんでしたが、下図のように、テキストボックスの下にスピーカーのアイコンがあり、クリックすると、テキストボックス内の文章を読み上げてくれるのです!

単語を選択するとその単語だけ発音を確認したり意味を確認できる!!

そのうえ、テキストボックス内で、発音や意味を確認したい単語があれば、その単語を選択状態にすることで、テキストボックスの下のエリアに、単語の説明や、その単語だけを読み上げてくれるスピーカー・アイコンが表示され、聞き取れなかった単語だけ何度も繰り返して確認することができます。

最近、私が苦戦した発音は「apparel」です。カタカナの「アパレル」が頭から離れません…。そしてRとLの組み合わせがどうにもならならい…。

こんな機能があることをまったく知らなかったので…いつもスマートフォンでALCの英辞郎アプリを起動して、発音チェックしていました。Google翻訳であれば、文章の読み上げでリエゾンや音の弱化も確認できるし、単語を別途調べなくても範囲選択するだけでやりたかったことが実現でき、今まで時間を無駄にしていた…と自分にがっかりです。



私の活用法

PCの場合、Google翻訳は実に申し分ないのですが、iPhoneではまだどうすれば効率がよいのか模索中です。iPhoneでは、主に、移動中、NHK語学講座を使って勉強しています。

「実践ビジネス英語」の本文を読み上げてもらう

NHK語学講座「実践ビジネス英語」の英語のレベルは私には難しすぎて、スッと使えそうもないフレーズや単語で満ちているのですが、読み物としてとてもおもしろいのと、入門ビジネス英語は新しい学びが少ないと感じるので少し背伸びしてこちらのテキストを一昨年から購入しています。

一度アプリを購入したものの、講師の発声が聞き取りづらくて何だか集中できないので…CDやアプリの購入はやめてテキストだけたのしんでいます。でもリスニングに課題があることは理解しているのでGoogle翻訳読み上げ機能で聞くことにしました。

いつも紙のテキストを見て、PCのGoogle翻訳画面に手打ちしていたものの、コロナで本屋も開いていなかったので、5月は初めてKindle版を購入。

なんと、Kindleでは文章を選択するとGoogle翻訳がKindleアプリ内で起動して、簡単に読み上げや単語チェックができて、非常に便利でした。

ただ、まだ使いこなせていないのか、コピー&ペーストすると、なぜかスペースが削除されて、アルファベットがくっついてペーストされるので、目で追いづらい…。なんなのだろうか、これ。

Kindleで表示したテキストのスクリーンショットをとって、アプリ版のGoogle翻訳で英語の文字のみ読み込む、ということはできました。

まずiPhone上のKindleアプリで表示したページのスクリーンショットをとり…

iPhoneにインストール済みのGoogle翻訳アプリを起動して、「カメラ入力」をタップ。

右下に表示される「インポート」をタップ。

アプリが勝手に英語の部分を選択してくれるので、そのままでよければ「すべて選択」をタップ。

画面上の「→」をタップ。

フッタやヘッタを取り込み対象外にしなかったので、最初と最後がおかしくなってしまいましたが…よい感じではないでしょうか!

移動しながら、というわけにはいきませんが、Kindle&Google翻訳&語学テキストの組み合わせは、私にはよさそうです。PC版のKindleアプリもあるので、今度はPC版のKindleでも試してみたいと思います。

英文メールを読み上げてもらう

ルシュカさんのVoicyを聞いたり、シャドウィングに取り組み始めたりしているのは、グローバルチームとの会議で英語が聞き取れないことがあるので、もっと何とかしたい、と思ったためです。

ここ数年、英語の勉強は、NHKの語学講座のテキストやアプリをメインに取り組んでいるものの、自分の業務でよく使われる単語やフレーズをもっと耳になじませたく、仕事で受信したメールの本文の一部を、Google翻訳に読み上げてもらう、という取り組みも数か月前から始めました。

活字好きなので、読むほうが合っていると思っていたのですが、意外にも読むより疲れないし、知っているつもりだった単語の発音が思っていた発音と違っていた!というような発見もあり、続けることで会議での聞き取り力もアップしないかな…と期待しています。

ひと昔前に、Web翻訳に機密文書をペーストして話題になっていた時期があったので、社内メールを翻訳ソフトに翻訳させるという行為はNGだと思っていたのですが、もはやそんなことは誰も気にしていないということが発覚し、私も心置きなくGoogle翻訳で読み上げ機能を使えるようになりました。

この問題はもう解決されているのだろうか?GDPR等、昨今、テクノロジーを提供する側の情報取り扱いは厳しくなっているので、Google側にはデータは保存されていないのかなあと疑問に思いつつ、まだちゃんと調べていません。

最近は、コロナでリモートワークが増えて、Web Speech APIで会議の音声を字幕表示する開発者もたくさん目にするので、きっとデータはサーバ側には保存されないのだろうと想像しますが、こちらもきちんとドキュメントを確認しきれていません…。

社内でもグローバル化が進むにつれて、Google翻訳でコミュニケーション取っていこうぜ!というようなことを上のほうのポジションの人たちが言ってくるので、使っていいんだ、とみんな解釈していると思う…。

読み上げてもらってシャドウイング

Google翻訳で読み上げてもらった英文は、耳で確認するだけでなく、シャドウイングして定着を図っています。PC版のGoogle翻訳では、読み上げ速度は2パターンありました。

最初にスピーカーのアイコンをクリックすると、普通っぽい速度で読み上げられ、次にスピーカーのアイコンをクリックすると、だいぶゆっくりと読み上げられます。よく聞き取れない文章は、このゆっくりバージョンがなかなか役立ちます。



私が感じるGoogle翻訳の欠点

翻訳文はやはりいまひとつな気がする

英語ができないと日ごろから公言している同僚たちも、きれいな英語を書くなあと思うことがあり、「あの英文すごくよかったですね。」と話しかけると、「翻訳アプリですよ。」と返答されることが多く、そんなに精度よかったっけ…といつも思います。

試しに手持ちの英語のテキストを入力して翻訳にかけてみると、やはり期待したような訳文は返ってこないので、みんなどうやって使いこなしているのか…。

正しい英語に翻訳されるための日本語を考えて、翻訳された英文を読み直して、という手間暇が嫌なのと、勉強のため、そしてやっぱりなんだか機械翻訳には違和感を感じてしまうので、英作文については私は自前でなんとかがんばっています。

文法的に100%正しい文章を書くことができているわけではないことは百も承知なのですが、書きたいことを自分の言葉で勢いで書きたいので、あとから間違えていることに気が付いても、最近ではまあいいか…と思っています。

私がやり取りする相手はお客様ではなく、外国にいる(もしくは英語を話す日本にいる)同僚で、選択する用語で業務影響が出てしまうような用語にシビアな職種でもないので、「こんなにすごい間違いでも正しく解釈してくれるの⁈」と驚くこともあるくらい、外国の同僚たちも理解してくれます。

悪文を読むのは疲れるとは思うので、なるべく迷惑をかけないように精進したいと思います。

読み上げに多少の違和感・機械感はある

読み上げについても、若干の違和感・機械感はあるかと思います。

とはいえ私の発音よりは格段にマシだと思うので、初中級者の練習には十分役立つのではないかと思っています。流暢に発音されるルシュカさんも、そのような評価をされていたので、できる人の評価を信じて今後も利用したいと思います!

ご存じの方も多い機能なのだろうと思いますが、私のように「翻訳」だけの機能と思い込んで利用していない英語学習者はほかにもいるに違いない、と思い投稿してみました。

2020年5月吉日





-英語×IT×仕事
-,

© 2024 雨の朝の庭