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若かりし頃 仕事で注意されたあれこれ

こんにちは、にわです。

最近、ひと回り以上年下の中途採用社員の新人教育に携わっているため、自分が若い頃の遠い記憶を振り返ることが多いです。



なかなか新人教育がうまくいかなくて悩んでいます…。
もっと厳しくすべきなのか?
厳しくしても大丈夫なのか??
このまま何でもただ質問にこたえていたら何も学ばないかも…。

自分も若いときは叱られたり、指摘を受けたり、嫌みを言われたり、いろいろしたなーとは思うものの、普通に教えてくれてもちゃんと学べるよ!と思ったり…。

ファーストフードのバイト時代

客が口をつける場所に触れない

私が仕事で注意を受けた最初の記憶は、都内のオフィス街にあるファーストフード店でバイトしていたときだったと思います。

ファーストフードの店員なんて、私を知っている人が聞いたら、失笑されそうにガラにもないバイト先だったのですが、バイト自体が初めてで、未経験で時給が8百円以上で交通費も支給されて、という条件だけで選びました。

当時、8百円は私には「まあまあよい時給」でした。今は最低賃金があがっていて驚きます…。

私の基本的役割は、レジに立って、注文を受けて、ドリンクを入れたり、キッチンの人がつくったバーガー類をオーダーに従ってお客に出したり、といったものでした。

バイトを始めてどのくらい経った頃だったか、ある年配の、いかにもキャリアウーマン的身なりの女性の注文を受け、いつものとおり、注文された商品をトレイに乗せようとしたところ、

「客が口をつける場所に手を触れるなんてどういうつもりか」と厳しい表情で注意を受けました。

ああ。言われてみれば確かに不快なことを自分はしている。と思い、謝罪して商品を出し直しました。

そのときは背筋が凍るような思いでした。そのお客さんがいなくなってからもずっと心臓がどきどきしたまま、バイトがおわっても、そのお客さんの言葉が頭をはなれず、20年以上経った今でも覚えているくらいなのですが、気が付かない人間には、こういう指摘はありがたいものだと今は思います。

働くようになって、自分もサービスを受ける側になると、サービス提供者側のいろいろな言動や態度が気になるようになりました。サービスを受けた経験が少ない人間がサービスを提供する側になるのは、想像力がないとなかなか難しいのではないかと思います。

オフィスワークをはじめた派遣時代

書類は鉛筆ではなくボールペンで

高校卒業後に入った大学を中退して、通信制の大学に再入学した私は、学業と並行して、多くの時間を労働に費やしていました。当初は飲食系のバイトをしてたものの、20歳になった頃、派遣登録をして、オフィスワークをするようになりました。

オフィスワークと言っても、まったく経験もなく、当時はまだPCも普及していない時代だったので、最初は雑用やお茶くみなど、バイトのような仕事から始まり、そのうちPCが普及し始め、ファイリングような仕事やアシスタント業務のようなことをしたりしました。

途中、大学卒業のめどがたち、貯めたお金で英国に10か月ほど留学したりしているうちに、就職活動というものがある時期を逃してしまい、帰国後、大学も卒業して、また派遣で仕事を始めました。

勤怠報告書に始業時刻と終業時刻を毎日記録し、月末ごとに、派遣先の管理者の社員にハンコをもらって、派遣元の会社に送信する、ということを当時は行っていたのですが、あるとき、管理者であり上司でもある派遣先の社員の方から、「ちょっとちょっと。これは鉛筆じゃだめだよ。ボールペンで書き直して。」と言われました。

学生時代、ボールペンを使うことはほとんどなかった私は「?」と最初思いましたが、鉛筆の記入を消しゴムで消してボールペンで書き直しているうちに、「ああ。消しゴムで消して書き直せてしまったら、書いたものについて承認印をもらう意味がないのか。」とようやく気が付きました。

高校を卒業して、大学も卒業して、もう新しく学ぶことなんてないのではないかと思っていましたが、学生時代に学ぶことと、社会人になってから学ぶこと/必要なことは全然違うんだ…とぼんやり思ったことを覚えています。

なんというか、こういった常識的なことから、業務に関する専門的/技術的なことまで、社会人になってからのほうが学ぶことが無限にあって、勉強って一生必要なのだ…と腹をくくった気がします。

わりと最近 40歳前後になって知ったこと…

外国人にサインをもらう書類はあらかじめ名前をプリント

「若かりし頃」というタイトルとは外れてしまいますが、恥ずかしながら40歳前後になって初めて知った…ということもあります。おそらくこの先もこういうことはまだあるのだと思う…。

過去にもいくつか外資系企業に勤めてはいたものの、派遣時代はわりと大きな会社に派遣されていたので、役職が高い人と接する機会はなく、外国人の役職者にサインをもらうような機会はなかったのですが、数年前に、外国人の役職者にサインをもらうような資料を作成する機会がありました。

ドラフトを作成して、当時の上司に確認依頼したところ、「これじゃあだめだよ。ここに名前を打ち込んでおいて。なんでかわかる?」と言われました。

つくったことないから作ったら確認してください、ということで作成した資料だったのに何だよ!と心の中で悪態をつきながら「何でですか?」と聞くと、「外国人のsignatureって読めないでしょ?だからプリントした名前が必要なの!」と、活字にするとまったく伝わりませんが、すごーくいやみったらしく無知であることをののしるような物言いをされて、「何で普通に教えられないのかこの人は」と非常に不快な気持ちになりました。

自分もいっぱい失敗していますが、人に物を教えることもまた、非常にむずかしいです。

2020年7月吉日





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