こんにちは、にわです。
「日本の社会人の勉強時間は平均たったの6分である」というツイートをよく見かけるのですが、本当なのでしょうか??
そんなわけなかろうと思うのですが…。
目次
この数字はどこからきたのか?
人が何時間勉強していようがしていなかろうが関係ないことではありますが…なんとなく気になって調べてみたところ、総務省の社会生活基本調査がこの数字の根拠となっているようです。
社会生活基本調査の目的
統計局の概要説明をみてみると、『社会生活基本調査は,統計法に基づく基幹統計『社会生活基本統計』を作成するための統計調査であり,生活時間の配分や余暇時間における主な活動の状況など,国民の社会生活の実態を明らかにするための基礎資料を得ることを目的としています。』とのこと。
調査の頻度
調査は昭和51年以来、5年ごとに実施されているそうで、前回が2016年だったので、今年、新たなデータが収集されるようです。5年でどの程度データに変化があるものなのか?統計データの見方がいまいちわかりません…。
今年が10回目の調査、と聞くと、
…という印象ですが、昭和51年生まれの私と同い年でした。
調査人数
軍人・入院中の人・刑務所に入っている人…など、一部の人を除外して、無作為に選定した世帯の10歳以上の世帯員約20万人が2016年は調査対象とされたそうです。
詳細は統計局のウェブサイトをご参照ください。
気になる数字
統計情報の正しい見方がわからないので…ネットのみなさんの情報を信じると、この調査から以下のことがわかるそうです。
- 日本の社会人の勉強時間は平均たったの6分
- しかし95%が勉強時間ゼロと回答
- 残り5%の平均勉強時間は2-3時間
という状況のようです。
「勉強」の定義とは?
でもこの数字、私にはにわかに信じがたい…。
1年間にまったく勉強しない人が本当に95%もいるのだろうか??
読書を「勉強」ととらえる人もいれば「趣味」ととらえる人もいそうです。
私の父親はおそらく勉強時間ゼロと回答するタイプだと思うのですが、本をたくさん読む人でした。本人は好きで読んでいるので「勉強」だと思っていないのですが、読んでいる本と言えば、政治・地理・歴史・宗教に関するものが多かったです。宗教はともかく、ほかは父親の仕事とわりと関係が深い分野です。仕事に関係したトピックの雑誌もよく読んでいたし、新聞も毎日読んでいました。
私が父親であれば、これらは「勉強時間」として調査に回答するだろうと思います。
また、友人や知人の中にも、勉強時間ゼロと回答しそうな人が何人かいますが、彼女たちがまったく勉強していないかというと、私にはそうは見えません。机に向かって、わかりやすい「勉強」はさほどしていなくとも、人と会って知見を得たりなど、ネットワーキングによる見聞は、たくさんしているように見える。
しかし本人たちは「勉強」ではなく「遊び」だと思っていそうです。
統計局のウェブサイトには、実際にどのような質問がなされたのか、調査票のPDFも掲載されているので、確認することができるのですが、こういった解釈/認識の違い、みたいなものは拾えない気がします。
私の「勉強」時間
私は人と会ったりするより、勉強らしい勉強がそもそも好きであり、楽観的悲観主義者なので勉強していないと落ち着かないため、毎日まあまあな時間を勉学に費やしていると思います。
この投稿を書いている前日は、仕事の前に1.5時間、仕事の休憩60分のうちの約45分間、仕事後の2時間。これが平和な日の平均的な勉強時間です。仕事が忙しくて休憩が取れないときもあります。休みの日は息子の相手をするので、前日の仕事が遅くなければ、早起きして息子が起きてくるまでの数時間、遅くまで仕事で睡眠を優先したいときはゼロ、といった感じで、平均すると1日3時間前後程度かと思います。
勉強内容は主に、
- 今の仕事で必要な英語とIT関係
- 副(複)業のための勉強あれこれ
- お金の勉強あれこれ
ただ、そんな私の知識量が周囲の同僚や友人たちより勝っているかというと、残念ながらそんなことはまったくありません…。
私の勉強の仕方に問題があるということもあるかもしれませんが、それ以上に、みんな遊んでいるようでそこからたくさんのことを吸収しているのだ、と私は見ています。
友人知人から聞いたことのほうがよく覚えている気がする。
社交的な友人や知人たちをみていると、読書や座学からよりも、人と会って見聞を広めるほうが、早く深く物事が身につくような気がします。
面倒くさがりで、人との距離を縮めるのに時間がかかる私には真似できないので、こういう友人知人に負けないよう、私はコツコツ自分なりの勉強を継続したいと思います。
2021年9月吉日