こんにちは、にわです。
長崎小浜温泉旅館「伊勢屋」に先日2泊しました。
次回帰省時もまたお世話になる予定のため、備忘録とご紹介を兼ねて記録を残したいと思います。この辺りで宿泊を考えている方のご参考になればうれしいです。
目次
ここがよかった
旅慣れない私が宿泊先に求めることは、清潔で食事がおいしいこと、くらいで、とくにこだわりらしいこだわりはないのですが、利害関係のない(夫は地元民なので多少あるかも…)宿泊者のいちレビューとして記録を残したいと思います。どなたかの参考になれば幸いです。
宿の中で過ごす時間がどの程度見込まれるのかにもよりますが、室内でそれなりの時間を過ごす可能性がある場合は、荷物を置く場所も迷うほど狭い部屋では圧迫感があるので、2-3人で30平米はほしい、と予約の時点で部屋の広さはチェック。
あとは手荷物をあまり増やしたくないので、寝間着や歯ブラシ・タオルなどの最低限のアメニティは備えておいてほしい、という程度が私が宿泊先に求めるところです。それ以外でよかった点はすべてプラスに見えるので、もっと求めるところが多い方には響かないかもしれません…。
リニューアル4年目でもきれい
第一印象は
でした。
地方の温泉旅館と言えば、少々さびれて薄暗くてじとっとしたネガティブ・イメージがあったのですが、明るくきれいで、40年前の姿を知る夫は
と申しておりました。
立地がいい
夫によると、この辺りは、40年前は観光客で溢れていた温泉地だったそうなのですが、私が初めて訪れた10年前あたりから現在に至るまでは、わざわざ東京からここを旅行先として選んでくる人がいるのだろうか?という印象です(すみません…)。
首都圏から長崎に来るとなると、やはりみんな坂本龍馬関連の観光スポットがたくさんある長崎市内に宿泊するのではないかと思います。
雲仙市小浜エリアの観光で有名なスポットといえば足湯「ほっとふっと105」でしょうか。伊勢屋は、「ほっとふっと105」と道路を挟んで逆の立地で、2軒両となりにコンビニやパン屋もあり、部屋は海に面して窓や浴室が配置されているので、この一角は立地としてはよいのではないかと思います。
バスターミナルも近いので、車の運転ができない我が家も、義母が迎えに来られなそうであれば、バスでくればいいかな、と考えていました。(ただしバスの本数は少ないので事前確認必須です。)
ご飯がおいしい
ご飯がとにかくおいしかった!です。
白いご飯がおいしい、って当たり前なようで、昨今、外食して白いご飯がおいしくないところがまあまああるので、ご飯がおいしいと満足度急上昇です。硬くも柔らかくもなく、絶妙でした。
ご飯以外のおかずも地元の食材をたくさん使っていて、丁寧に調理されている印象でした。
あまり量を食べないつもりだったため、息子の料理は大人用ではなく、(私の分をわけるつもりで)子ども用で予約したのですが、単なるお子様ランチ的なものというわけではなく、大人メニューに合わせて子ども向けにアレンジしたものが提供されていておーっと思いました。こういう配慮は初体験でした。
宿泊日が平日だったためか、料理が運ばれてくるタイミングも間が空くこともなく、よかったです。
写真を取り忘れましたが、朝食にご飯は…という方は、「トーストはいかがですか?」と聞いてくださるので、お願いすると、ジャムとバターとトーストもいただくことができます。
毎食後、甘いもので食事をおえたい私…。ご飯は夫へ託して、ジャムバタートーストとカフェオレで〆ました。ドリンク・コーナーに牛乳がおいてあるので、カフェオレがつくれてありがたい。
食事処の配置は配慮してそう
食事は部屋食ではなく、食事処でいただくのですが、2泊4食とも、同じテーブルが準備されていました。さほど分別のつかない小2の息子を連れた我々としては、息子も場所を覚えられて、場所が固定されているのはよいな、と感じました。
また、テーブルとテーブルの間は十分なスペースが設けられていて、他のお客さんを気にする必要がほぼありませんでした。
我々が案内されたエリアは子連れ客を寄せているのか、パーティションで区切られた後方のテーブルからは、赤ちゃんの声が聞こえてきました。
食事処は、道路側とロビーを挟んで内側とに分かれているようなのですが、道路側から見えるほうには、大人だけの宿泊客が落ち着いて食事をとられているようで、エリアを分ける配慮をされているのかも…と思いました。
小さいながらも充実したおみやげコーナー
ロビーにはこじんまりしたお土産コーナーがあるのですが、なかなか充実したセレクションで、我が家も旅館の温泉タオル・温泉の素・クルスせんぺい(長崎銘菓)を買って帰りました。
在宅勤務がまだ許可されているので、次の出社は1か月後、という同僚もいるため、賞味期限の長めのクルスせんぺいを職場へのおみやげに選択。
空港で買えばいいかな、と思っていたのですが、チョコレートでコーティングされたものや、砕いたクルスせんぺいをチョコレートで固めたクランチ・チョコのようなものなど、見たことのない商品が売られていたので、念のため購入。
空港では売っていなかったので、買っておいてよかったです。どうせなら、おいしいと言ってもらえるものを食べてもらいたい。
宿のスタッフがみなさんよい人ばかり
とにかく宿のみなさん、よい方ばかりでした。
朝食は和定食だとネットで事前にチェックしていたので、和定食と言えば納豆は確実、と思っていたのですが、納豆がなくがっかりした息子…。
その様子をみていたスタッフの方が、どこかで調達してきてくださり、息子に出してくれ、息子、狂喜乱舞。
翌朝も食べたいのなら、コンビニで買っておこうかと息子に尋ねましたが、
というので、納豆は準備せずにいましたが、翌朝も覚えていてくれて、息子のために納豆を準備してくれました。特別な対応は申しわけないので、次回はあらかじめ予約時に確認しておこうと思います…。
ほかにも快く細々した対応をしていていただいて、快適に過ごすことができました。
部屋がいい感じ
Webの写真と実際が違い過ぎてがっかり…ということ、たまにありますが、そんなことはまったくありませんでした。まさにこの感じ。
ベッドでも床でも寝られる
ベッドは「ツイン」とされていますが、大きなベッドの木組みの上に、ベッド用のマットレス?が2つすこし離して設置しているタイプのため、マットレスを押してくっつけて「ダブル」仕様にすることが可能です。
子どもが小さくて寝相が悪いと、ベッドの下に落ちるのでは…と心配になることがありますが、相当広いベッドなので、マットレスをくっつけて一体化すると、快適・安全です!5人くらい寝られるのでは、という広さでした。普段、狭いベッドで寝ているもので…。
我が家は3名での宿泊予約だったためか、畳エリアにも1組布団が敷いてあり、床で眠ることも可能でした。
ベッドの両サイド下部分には、電源コンセントがついているので、ベッドサイドでスマートフォンを充電して眠ることができる、という点も地味にありがたい設計です。
オーシャン・ビューとカウンター
窓、大事です。
外がみえると天気もわかるし、くつろげます。
この辺りの旅館はみんな海に面して立てられているので、どこに宿泊しても、全室オーシャン・ビューなのではないかと思います。
海側の窓のところがカウンターのようになっていて、椅子が2脚準備されているので、そこに座って、お茶を飲みながら、外を眺めつつ、息子の相手(任天堂スイッチ…)をしていました。ちょっとしたカウンターのようなものがあるのは何かと便利です。
トイレもきれい
夫が実家に泊まりたがらない理由のひとつはウォシュレットがないから、なのですが、数年前にリニューアルしたばかりのため、シャワートイレ完備でした。
部屋にも温泉がついている
息子の乾燥肌と入浴後のクスリ等の対応のため、部屋に浴室がついていることを夫から条件として提示されていたのですが、温泉地だけに、部屋についている風呂も温泉で、すこしとろっとした感じのお湯でした。
旅館の方のお話では、塩が含まれている温泉とのことです。シャワーからでるお湯は温泉ではなく真水(湯)なので、人によってはシャワーからも温泉が出てほしいのかもしれませんが、夫はそういうものは洗い落としたいタイプなので、シャワーは真水(湯)でよかったです。(私はどちらでもよいです…)
翌朝、息子の肌がすこぶるしっとりしていて、夫も
くすりいらないかも…
と言っていて、お湯が肌にあったようで、翌日は大浴場に行こうかと話していたのですが、息子が部屋風呂をいたく気に入ってしまって、翌日も部屋風呂しか使用しなかったのが少々もったいなかったかもしれません。
首都圏の水は息子に合わないのかな…。
Wi-Fi速度もOK
どこに行っても任天堂スイッチでスプラトゥーンをすることを考える夫(と息子)。
館内のフリーWi-Fi速度を計測して
と速度に満足していました。
が、息子はスプラトゥーンの気分ではなかったようで、終始別のゲームで遊んでいました。
HDMIケーブルを持参すれば、部屋のTVと接続できそうです。ケーブルの貸し出しはしていませんでした。近くのコンビニも、HDMIケーブルは扱っていませんでした。温泉地にわざわざそんなものを持参しようという人は稀だと思いますが…
という人もいるようなので、念のため…。
連泊でもアメニティ等補充してくれる
プラスチック問題で、昨今、歯ブラシなどを用意されていない宿泊先が増えていると何かでみたのですが、歯ブラシセット・ブラシ・ゴム・綿棒・剃刀・ドライヤー・シャンプー・コンディショナー・ボディーソープ・タオル・浴衣など、宿泊に必要と思われるものはひととおり用意されていました。
連泊の場合は、部屋の掃除をどうするか、アメニティの補充をどうするか、も事前に質問してくれて、タオルが足りない、というようなこともまったくありませんでした。
浴衣(90cmまでの幼児は甚平あり)はロビーで各自選ぶことができます。館内履きは雪駄のためか、浴衣エリアに足袋ソックスも用意されていました。
部屋の冷蔵庫に水のペットボトルが人数分用意されていることに気づかず…大浴場近くの自動販売機で水を購入してしまいましたが、水やウェルカムおやつのクルスせんぺいも補充されていて、そんなに食べられないので…職場で配るおやつの足しにさせていただきました。
こうだったらなと思ったところ
冷凍庫がない
温泉あがりにパピコがたべたかった息子。チョココーヒー味のパピコは風呂上がりのコーヒー牛乳的ポジションです。
コンビニが2軒となりくらいの近さにあるので、気候がよければ、アイスを買いにコンビニへ、ということもよいでしょうが、3月半ば、夕食後まだ満腹の状態で宿の外に出る気力はありませんでした。
部屋の小さい冷蔵庫の一部が冷凍エリアになっているタイプでよいので、冷凍庫があれば、元気な日中のうちに買っておいておけるのに。
食事の量は半分くらいでよさそう
朝食も夕食もおなかパンパンでした。残すのが申しわけなく、量を選べればなあと思いました。
社会派ブロガーちきりんさんは、朝食のみで夕食はつけず、外で好きなものを好きな量だけ食べたほうがよい、とよく言われていますが、このエリアは、夕食だけ食べられるようなお店はほとんど見かけないので、次回は宿に直接、量を少なめにしてほしいとお願いしてみようと思います。
汚れ関係
まっさら新築最初の宿泊客にでもならなければ難しいのかな…と常々感じていますが、部屋の畳のシミや、部屋風呂の照明スイッチのカビなどが少々気になりました。
ほかが満足なだけに、浴室照明のスイッチは、カビが目につきにくい素材に変更すればいいのにな…と思いました。
畳や絨毯のシミは、数年以上が経過したホテルや旅館では必ず目につき、いつもがっかりします。悪いのは汚したであろう客のほうだとは思うものの、きれいにメンテナンスするお金がないのかなあと少々残念に感じてしまいます。
客は必ず汚すものだという前提で、汚れが残らないような素材を選択することはできないものなのだろうか。そういうものはチープなものになってしまうのかな??
高級な品質のものを揃えたけれどお客が汚した汚れが落とせないまま残ってしまっている、という状態より、高級なものではなくともシミがなく手入れが行き届いていると感じることができるほうが、個人的にはもやっとしないのだけれど…。
ネガティブ・コメントでおわるのもしのびないのですが…総じてとても満足な宿だったので、この辺りに宿泊予定のある方には、是非たくさん利用していただいて、つぶれないでほしい旅館です。
2泊3日、たいへんお世話になりました。
また必ず伺います。
おまけ:雲仙小浜エリアの携帯電波事情
最後に。Rakuten UN-LIMITを契約して初めての夫の実家訪問。首都圏でも、まったくつながらない、と私の実姉は解約してしまったのですが、果たして使えるのか?気にしていました。前回、箱根旅行の際、ポケットWi-Fiをレンタルしてみたものの、いまひとつだったので今回はレンタルせず。
現在、Rakuten UN-LIMITと日本通信の合理的シンプル290プラン(ドコモ回線)のデュアルsimなのですが、楽天でずっと使えていたため、日本通信simに切り替えテストするのを失念しました。
息子のAndroid端末は、日本通信の合理的シンプル290プラン(ドコモ回線)のシングルsimで、移動中はずっとYouTubeで音楽を聴いていて(車酔いしやすいので画面は見せない)文句は言われなかったので、日本通信simも問題なかったようです。
夫はLinksMateのドコモ回線ですが、これも問題なし。携帯の電波については心配無用でした。
夫も息子も私の合理的シンプルプラン290も1GB契約なので、足りなかったら個別にデータ量を追加購入するより、私の楽天回線でテザリングして、今月は楽天に3GB以上のデータ使用料金を払うのもやむなし、と覚悟していたのですが、誰もデータ量が足りないということもなくすみました。
2泊だったからで、当初予定の4泊だったら足りなかったかも…。
2023年3月吉日