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在宅勤務・テレワーク・リモートワーク・WFH 自宅以外の場所、例えば実家からの仕事も許可されるのか?

こんにちは、にわです。
すっかり職場に行かず、家で仕事をする生活に慣れてきましたが、みなさんはいかがでしょうか。

 

2011年東日本大震災と在宅勤務の整備

2011年の東日本大震災をきっかけに、在宅勤務の制度やシステム的な仕組みを整備していた、という企業もあったようですが、私の職場は、東日本大震災時に、急遽、一部の従業員を出社させずに仕事ができるようにいろいろ対応したものの、これは完全に一時的な対応で、その後すっかり元の環境に戻され、全社的な制度や仕組みの整備にまでは至りませんでした。

 

働き方改革による在宅勤務の整備

「働き方改革」という言葉がメディアを賑わせていた、つい最近になって、ようやく在宅勤務が会社として制度化され、就業規則に記載されるようになりました。
 

といっても、コロナ前に、お試し期間がおわって制度が稼働し始めたばかりという状況で、適用される部門や職種も非常に限られていて、週1回しか使えないとか、残業はつけられない、とか制約も多く、私の所属するチームなどは在宅勤務適用対象外とされていました。

 

サボる人は家だろうが会社だろうがサボる

この在宅勤務の場合に付加される制約のあれこれは、管理されていなければ従業員はサボる、と会社側・ルールをつくる側が思っている…ように私には感じられました。

 

確かにそういう人は一定数発生するかもしれない。

 

しかし「サボる人は家だろうが会社だろうがサボる。会社でもサボっていた人はいたでしょう?」という言葉を聞いて、「そういえばそうだな」と思いました。

 

実際に在宅勤務が多くの部門・職種に展開されても、私の周辺から聞こえてくる声の多くは、「忙しい…」というもので、とてもサボっているような余裕はないようです。私自身、みんながちょっとずつサボることで、照会対応が減ってすこしは業務量が減るのでは…と期待していたものの、まったく変わりませんでした。むしろ忙しくなったような…。

 

在宅勤務により、仕事とプライベートの区切りがつきにくくなって「働き過ぎてしまう」という人たちも一部いるようですが、私もそうかもしれません。ちょっとメールを事前にチェックしておこうなど、勤務記録をつけないまま気がついたら1時間、仕事をしてしまっていた…ということがしばしばあります。

 

コロナによる在宅勤務指示

今回のコロナで、出社しなくては仕事ができない従業員以外は出社してはならない、出社する場合は事前に承認を取得しなくてはならない、と一時的な指示がされていますが、従業員の働き方の柔軟性については今後も検討するというようなことが言われてはいます。

 

今回のコロナによって、もともとの在宅勤務制度の対象外であった私の所属するチームも、一部の勤務を除いて在宅勤務が指示されているため、私の場合、だいたい月の半分が出社、残りの半分が在宅勤務、という状況が4月から続いています。

 

人によっては月数回しか出社の予定がないというケースも発生しています。

 

最初は「出社して仕事がしたい」と言っていた人が「もう出社するのめんどくさい」と言い始めている一方で、最初は「在宅勤務ラッキー」と言っていた人が「家に居づらい。もう出社させてくれ。」と言い始めていたり、やってみて初めてわかる発見があったことは、ある意味よかったのではないかと思います。

 

在宅勤務の働く場所はどこでもよいのか?

そんな中、在宅勤務予定が続くということで、前後の休みとつなげて実家に帰省して働く人がで出てきました。

 

たまたま、この要請は、この実家に帰省している人のタイミングではなかったのですが、出社していたら予約した〇〇の時間に間に合わないから調整させてくれ、と別のチームメンバが申し出る、という出来事がありました。

 

「おー、みんな在宅勤務を満喫している。」「在宅勤務でなければできなかった予定を入れ始めているぞ。」と思った出来事でした。みなさんの周りはいかがでしょうか。

 

「そういえば、我々のチームはいざという時は出社しなくてはならないのだった…」ということを、この出来事で思い出したのですが、個人的には、チーム内で誰かしら出社要請に対応できるように調整していれば、出社できない場所で働いている人がいても、まあよいのでは、と思っていたのですが、どうもだめらしいです。

 

就業規則を確認しよう

世の中では、テレワークの拡大で、もう住宅費用の高い東京に住む必要はない、地方の不動産需要が高くなるぞ、とか、自宅では仕事に集中できない人のためにプライベートレンタルオフィスが人気、とか、観光需要がなくなったホテルが時間貸しをしている、というようなニュースを目にしていましたが、これが自分の職場にも当てはまるかは、就業規則をきちんと確認したほうがよさそうです。

 

コロナで急遽、在宅勤務が広がった職場では、まだ就業規則は整備されていないと思いますが、今後はそこに注目する必要がありそうです。

 

「テレワーク」「リモートワーク」と「在宅勤務」の違い

インターネットを検索すると「リモートワーク」や「テレワーク」という言葉は、オフィス以外の場所で働くことを意味しており、働く場所は自宅であったり、サテライトオフィスであったり、どこ、と決められていないことが多いようなのですが、「在宅勤務」という言葉には、働く場所は「自宅」であることが想定されているようなのです。

 

私の勤める職場では、「WFH (Work From Home)」という言葉が使われており、上司曰く、「Home」はあくまで「自宅」であって実家は不可、とのことでした。会社としてはまだ通勤交通費も支払っており、働く場所はまだ「自宅」を想定していると考えるのが妥当だろうとのことでした。

 

このあたり、次の交通費支給がされる頃までには、はっきりしてほしいな…と思います。

 

交通費にしても、もう私の勤める職場では、ほとんど誰も半年の定期券は買っていないと思うので、在宅勤務指示が出ていて、ほぼ出社せず、職場から遠い場所に住んでいて通勤費が高額な従業員は得をしている、という状況は、仕事のために職場の近くに引っ越して、かつ今も出社指示が出ている従業員からすると、不公平感が増大すると思います。

 

どこか大手の企業で、数万人単位の勤務を完全に在宅勤務だかリモートワークだかに切り替え、交通費支給は廃止、在宅勤務手当5千円支給、というニュースを目にしました。ほかにも同じような企業があるようですが、在宅勤務手当の相場はどうも1万円未満のようです。

 

大企業でもこの金額というのは、思っていたよりシブいですが…ないよりマシか。出社ゼロにはならないと思うのでそこは実費精算なのか。いずれにしても私の勤める職場も早く恒久的な制度を示してほしいです。

 

2020年7月吉日

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