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Web会議/オンライン会議での顔出し -私の職場の場合

 

こんにちは、にわです。
Web会議/オンライン会議での顔出しについて、普段、自分の職場ではほとんど気にする必要はないのですが、先日、とある議論を耳にして、職場の同僚と話をしました。

 

私は顔出ししない派なので、なぜ顔出ししないのか?と部下等に対して思われている方は、最後の部分だけでもお読みいただきたいです。

 

所属チーム最小単位の会議

オンライン会議で顔出ししない理由のひとつに、女性の場合、メイクをしていないから、という理由が挙げられることがありますが、私の所属するチームは、私以外はみんな男性で、年齢的には四十代半ばが多く、一番若い人で三十代前半、一番年長の人が五十代前半ですが、基本的にマネージャ以外は顔出ししません。メンバ側はとくにマネージャに顔出しを求めているわけではなく、マネージャは自発的に顔出ししています。

 

マネージャはおそらく、基本的に顔出ししたほうがよいと思っているけれど強要はできない、と思っているのかな、という印象を受けています。

 

チームメンバは、どちらでも構わないと思っている人と、積極的に顔出ししたくないと思っている人に分かれている印象です。そのため、どちらでも構わないと思っている人たちは、より強固な意志で顔出ししたくない人たちに合わせている結果、マネージャ以外顔出ししない、という状況がうまれているように感じています。

 

日次の情報共有会議

コロナ以降、現在に至るまで、出社勤務と在宅勤務とのハイブリッド勤務のため、出社しているメンバと、在宅勤務のメンバとで、毎日数回オンライン会議を実施しています。「会議」というほどフォーマルなものではなく、チャットやメールではなく、口頭でやりとりしたい、というものも含みます。

 

人数は2-9人くらい。マネージャを含む朝の会議でマネージャが顔出しする以外、この種の内輪の会議で顔出しする人は0です。

 

週次のチーム会議

これもマネージャ以外は顔出しする人はいません。
マネージャも顔出ししなくても、メンバは誰もまったく気にしないと思います。

 

オンライン飲み会(歓送迎会など懇親目的)

コロナ初期、在宅勤務が開始された頃、チームに新しいメンバが加わり、オンライン飲み会的なことを実施したことがありました。このときはみんな、普段ぜったいに顔出ししないメンバも含め、誰に言われるともなく、ビデオONで顔出ししていました。

 

この新入社員といっても30歳前後中途採用者は結局1年くらいでやめてしまったので、もう在籍していません。リモート勤務が原因、というわけではないと考えています。

 

グローバルチームとの会議

海外の人はどうか?
現在、ドイツ・UKの人と定期的に会議がありますが、少人数の会議では、基本的には顔出ししていることが多い印象です。グローバルチームとの会議は、業務的な内容のためということだけでなく、懇親の意味合いも含まれていると感じているため、私も2-4人の少人数の会議ではビデオONにしています。

 

同じ人でもビデオONの時とOFFの時があるので、厳密に指示されているようなことはないのかな、という気がします。会議というより、作業目的で画面共有しながらやり取りが必要なケースなどでは、顔出しすることはまずありません。

  

別チーム管理職との会議

ここ数年のハイブリッド勤務中、何度か、他チームの管理職が我々のチームの会議に参加することがありました。そのうち、1名だけ、「できればビデオをONにしてほしい」「でも女性は急に言ってもあれかなー」といったような発言をされていました。

 

この時は、6‐7人のメンバがいましたが、私ともう1名を除き、みんなビデオONにしていました。生まれてこの方(七五三と成人式で誰かにやってもらった以外で)メイクをしたことがないので…メイクをしていないから、という理由では全然ないのですが、ONにしないという選択肢があるのであればONにしたくないので、しませんでした。このマネージャがどのような人なのか、よく知らないからです。 

 

メイクをしていないかもしれない女性はビデオをONにしなくてもよい、というような発言は、気を遣って言ったのかもしれませんが、最初からONにしていないということは、ONにしたくない、という意思表示なので、どちらでも構わないのであれば最初から言わないでほしいし、ビデオONが必須なら(場合によっては休暇を申請するので…)事前に周知してほしいです。

 

みんな急な要請だったのに、ちゃんとビデオONにして、意外にきちんとした格好をして仕事をしていてびっくりでした。身なりを整える時間がもったいなくて、私は在宅勤務のときは実にひどい恰好をしているので(地震がきたらそのまま避難できる程度の服ではあるのですが…)雰囲気に流されてビデオONにしなくてよかったと思いました…。

 

この管理職の発言以降、「ビデオONにしてくださいよ」「メイクしてないので無理です」というやり取りを、男性メンバがふざけてしています…。 

 

ネットに公開されている研究/検証結果

こういう研究/検証は、実施者のバイアスや作意を感じるので…個人的にはあまり参考にしていませんが、世間一般はどう考えているのか?を知るべく「Web会議 顔出し」で検索してみた結果、結局、成果物という観点からは、どちらとも言えないのかな、と思いました。

 

ダイヤモンドオンラインの記事

顔出しは必要とは言えない、という結論でした。
視覚情報がないと聴覚情報により神経が集中される、というような話はよく聞きますが、そのような感じのことが書かれています。
 

ウェブ会議に「顔出し」は本当に必要?米イェール大学の意外な研究結果

 

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インプレスのINTERNET Watchの記事

こちらは意思決定するための会議、という前提のようなので、前述の記事と単純比較はできないかもしれませんが、顔出ししたほうがよい、という結論の記事です。顔出しを要求する側の方たちの主な主張かと思います。

 
「顔出しナシ」のWeb会議では意思決定の質が低化。一般社団法人オンラインコミュニケーション協会が検証結果を発表

 

私の考え

顔出しするしないは、相手との関係性と会議の性質による、と個人的には考えています。

 

グローバルチームとの会議は、懇親目的が含まれることと、物理的にも心理的にも(よい意味で)距離があること(不要な関心を持たれていないことが明白なこと)、私の現在の英語力では、聴覚情報だけでは心もとないことなどから、カメラONで顔出しする意味/必要性を感じてONにするのですが、それ以外の会議では、顔出しする利点より難点のほうが先に立つため、基本的にONにすることは今後もないと思います。

 

私の所属するチームはもうみんな10年以上一緒に働いていて、リモートでのやりとりにほとんど支障を感じていないので、チーム内の会議では、顔出しの必要性を誰も感じていないのだと思います。もちろん、出社とリモートを比べれば、全員が出社しているほうがコミュニケーションは格段にとりやすいですが、リモートでの顔出しするしないでは、まったく差を感じません。

 

私自身、職場の会議では出社だろうがリモートだろうが発言は多いほうであり、発言が少ないメンバも、だんまりしていているのかいないのかわからない、というようなことはないため、顔出ししないことによるデメリットを感じることはありません。

 

コロナ初期に実施したオンライン飲み会では、みんなビデオONで顔出ししていましたが、その時に学んだことは、顔出ししていても、会話が被らないようにするタイミングは、顔出ししていないときと変わらず難しいし、 すでによく知っているメンバ同士で今更顔出ししたところで、促進されるなにかはとくない、ということでした。

 

私が顔出ししない理由は概ね以下の4つです。

1. 在宅勤務の日まで身なりを整えることに時間を使いたくない

2. シミだらけで老いた自分の顔をわざわざ自分でみたくないし相手にもみせたくない

3. よく知らない相手のPC環境に自分の映像が表示されるのは気味が悪い

4. 何より顔出しせずとも業務にまったく支障を感じていない

 

アラフィフのくせに自意識過剰と思われそうですが…相手がどういうリモート環境で仕事をしているのか不明だし、会社は社員の自宅のパソコン環境を制御できないし、同じ会社だからというだけで信頼関係がまるでない人の画面に自分の映像がどんなサイズや精度で表示されているのか、想像すると気味がわるいです。

 

ストーカーやセクハラのような被害にあったことがある人にとっては、顔出しの強要は、心的負担が大きいと思います。顔出ししたくない人は、メイク云々ではなく、そういうところなのではなかろうか…。ただ、こんなことは大っぴらにはなかなか言いにくいので、そのような表現になっているだけでは。

 

とくに相手が自分にだけおかしな態度をとる人で、「まさかこの人が」と周囲の人たちには思われているような人が、会議のメンバに含まれる場合はなおさらです。

 

よく知らない人や、よく知っていても信頼できない人が含まれる会議では、リモートで顔出しはしたくないので、強制されるのであれば、出社での開催を要望するか、休暇をとってでも参加しないことを個人的には選択したい…。

 

オンラインセミナーなど、プライベートなものについても、いち参加者は、ほかにどのような人が参加しているのかわからないことが多いので、主催者や参加の目的となっている人に対してだけ表示される分にはよいものの、参加者全員もれなく表示されてしまうという場合は考えてしまいます。

  

アラフィフが!と思われることを承知で書いていますが、そこはしばし忘れていただいて…こういう懸念をもっている人もいる、とご理解いただければと思います。

 

顔出し拒否派仲間である職場の男性社員とこの話をしたところ、彼が顔出ししない理由は以下でした。

A. イケンメンじゃないから(本人の言葉のまま書いています…)

B. 出社時よりくたびれた服を着ていたり、ひげを剃っていないことがあるから

C. 不満がすぐ顔に出てしまうから

 

相手が気心の知れた同僚であっても、理由3を述べるのは抵抗がありましたが…茶化したりするタイプの人ではないという信頼関係があるので、率直に話したところ、「考えたこともなかったけど、確かにそれはみんなの前で言うのは無理ですね。」と理解を示してくれました。

 

「女性ならではなのかなあ」と感想をもらしていましたが、男性にもストーカーやセクハラの被害者はいると思うので、性別というよりは過去の経験によるのではないかと個人的には思います。こういう被害はべつにイケメンや絶世の美女だけがあうものではないというか、むしろ、高嶺の花感がない人が盲点なので、そんな心配する容姿ではなかろうというようなことは言わないようにお願いします。

   

2023年8月吉日

 

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