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無痛分娩 -6年前を振り返る

こんにちは、にわです。

1年ほど前からブログを書き始めたため、妊娠・出産の頃のことを書く機会があまりなかったのですが、本日は6年前のことを振り返ってみたいと思います。



日本における無痛分娩の割合

自然分娩予定だった奥様が、当日、無痛分娩に切り替えたことについてツイートされている旦那様の投稿を、先日、目にしました。

この方は、米国かどこかでの出産だったため、当日になって急に無痛分娩に切り替えるということが可能だったけれど、選択肢があってよかった、出産は壮絶だったというようなことをツイートされていました。

息子を出産した2014年当時、日本における無痛分娩の割合は4.6%だったそうです。こんなに少なかったのですね。知らなかった。



産院選び

産院選びは、夫と相談はしたような気もしますが、基本的に私が決めたように記憶しています。

第一の条件はとにかく近いこと。一番近くても徒歩40分以上はかかるところばかりでしたが、40分強程度であれば、まあ歩くことは問題ないし、いざという時はタクシーで、と思い、徒歩60分前後圏内くらいの範囲に絞って探しました。

最初の頃は運動も兼ねて1時間弱、歩いて通院することはまったく問題なかったのですが、臨月近くなると、少し歩くだけで疲れてしまい、雨が降った時などはもうあっさりタクシーを利用しました。

第二に、夫と医者の相性を考えて、質問に丁寧にこたえてくれるという口コミの産院を選択。

口コミがいくらよくとも、やはり実際のところ産婦人科はおそろしく混雑しているので、夫が満足するほど丁寧とはいかなかったものの、こんなものだろうと、私自身はとくに不満はありませんでした。あまりに混雑しているので、先生は一体いつ休んでいるのかと、そちらのほうが心配でした。

第三は、産後は入院することになるらしかったので、食事がおいしくて部屋がきれいという口コミの産院を選択。食事をたのしみにがんばりました。

これは口コミどおり、部屋もきれいで食事もおいしくて、非常に快適でした。退院後のドタバタを振り返ると、もっと入院していたかった…。

第四は、産院と小児科が併設されているので、こどものかかりつけ医に困らなそう、と思ったためでしたが、息子が6か月になる頃には、もうこちらの小児科では診てもらえなくなり、その後、かかりつけ医探しに困ることになりました。

無痛分娩が可能か否かは、その次くらいの条件で、当初はあまり重視していなかったように思いますが、今、振り返っても、私は無痛分娩でなくては産めなかったのでは…と思います。選択した産院は、先生が麻酔科医で麻酔も分娩も対応されるという医院でした。



現在6歳年長の息子は無痛分娩でした

血液検査時などで、注射をされるときは、針が腕に入っていくところをいつも見ており、注射程度の痛みは何とも思わないので、痛みに弱いという自覚はまるでないのですが、夫には「痛みに弱いから自然分娩は無理だとおもう」と言われていました。

おそらく息子を妊娠するしばらく前に、大腸検査で大変な目にあったときの記憶が新しかったのだろうと思います。夫が大腸検査をしたときは麻酔をしてもらえたらしいので、麻酔なしで検査された私とでは、痛みに差があって当然だと思のだけれど。

大腸検査は、私がこの四十数年で受けた医療行為の中で、もっとも痛いものでした。でも陣痛は大腸検査より痛かった…。

そんなこんなで、いろいろな条件を考慮した結果、無痛分娩が可能な産院を選択したわけですが、「麻酔をするリスク・麻酔をしないリスクをよく考え、話し合って決めてください」と医者には言われました。

「出産は本当に何があるかわらない、麻酔をすることを選択して出産時に問題が発生した場合、実際には麻酔が原因でなかったとしても、麻酔を選択したことを後悔する人たちは必ずいます。気持ちが定まらない方たちには、日本では少数派となる無痛分娩はおすすめしない。」と言われました。

妊娠・出産時のトラブルはいろいろとインターネットで調べてみましたが、我が家は結局、無痛分娩を選択しました。結果論でしかありませんが、無痛分娩を選択して私の場合はよかったです。

麻酔してくれるまでは、ひどく苦しみましたが…、麻酔されて以降は痛みもなく、産後の経過もよく、産後休暇+育休1か月でフルタイム勤務に戻り、6年経った今も元気なのは、無痛分娩のおかげなのかもしれません。



無痛分娩でも麻酔してくれるまでは痛いです

事前にインターネットで一般のみなさんのブログなどを拝見したりはしていたのですが、みなさんが書かれている通り、陣痛と思しき痛みがそこそこひどくなってきても、なかなか麻酔を打ってはもらえませんでした。

これまたどなたかのブログで、陣痛だとおもって病院に行ったのに、まだ子宮口が開いていないから一度帰って我慢できないくらい痛くなったらまた来てください、と追い返されたというような投稿を見ていたので、これ以上我慢したらもうタクシーに乗るまでの移動もできない、という程度まで我慢してタクシーを呼びました。

病院に着いたら麻酔を打ってもらえるのだろうと思ったら大間違い。ここから何時間待たされただろうか。私の子宮口も全然開いていなかったらしく、病院に着いたのに、処置されないまま痛みが増して唸り続けること数時間。

「子宮口が全然開いていない。」「本人は痛がっているけれど陣痛ではないかもしれない。」「陣痛でもない状態で麻酔を打ってしまったら、この後、陣痛に気が付けなくて子宮が破裂してしまうリスクがある。」「それでも麻酔しますか?」と聞かれたと夫に言われ、「もう無理。我慢できない。いいから早く麻酔を打ってもらってくれ。」と私は即答しました。

こんな質問されても、夫側はこたえられないと思うのですが、直接聞いてはくれないのですね。「質問にこたえられているうちはまだまだ本当に痛くなんかないのだ。」と医者には言われたものの、こんなに痛いのに陣痛ではないとかあるのか?!と思いました。

私の姉は自然分娩だったのですが、「痛かったけど我慢できないほどではまったくない。」と言っていました。こんなに差があるものなのか…?



麻酔が切れたあとも痛みはなかった

結局、朝の5時か6時かにタクシーで産院に向かい、分娩がおわったのが14時過ぎ。母親は私を産むのに2-3日かかったらしいので「早い」と言っていましたが、私にとっては麻酔を打ってもらうまでの数時間はおそろしく長い時間でした。

麻酔を打ってもらってからはもうあっという間で、何かが動く感触はあるものの、痛みはないし、「がんばって」と看護師さんなどに声をかけられるも、がんばる要素もなく、気が付いたら諸々おわっていた感じです。

麻酔が切れたら急に痛みに襲われるような話も見聞きしていたので、「いつ切れるのだろう」「どれくらい痛いのだろう…」とそわそわしていましたが、痛みが訪れることは結局ありませんでした。これも個人差があるのだろうか。

衝撃だったのは、分娩後の最初のトレイは、看護師さんが一緒に入ってくるということです。「トイレ行きましょうか」と言われ、一緒に個室に入ってきたので「えっ」と思っていたら、私の驚きに気が付いたのか「異常があるといけないので最初のトイレまでは観察させてもらっているのですが、出ませんか?」と言われ、もともとトイレがちかいほうではないうえに緊張で「…出ません」と言って、あとにしていただきました。

三十半ばまで独身で過ごした私は、もう新しいことなんでこの先何もないと思っていたのですが、息子を妊娠して以降、初めてのことの連続です。

2020年7月吉日





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