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長引く咳の治療 私の場合

こんにちは、にわです。

昨年まで、長引く咳の治療で、1年と2か月、シムビコート・タービュヘイラーという吸入薬を毎日朝晩1回2吸入していました。1年治療を続ける、という判断になかなか至らなかったので、同じように咳で困っている方の参考になればと思い、治療に至るまでの経緯を今日は書いていきたいと思います。

咳症状の経過

最初に咳が止まらない、という症状に見舞われたのは20年以上も前の20歳頃だったと記憶しています。2週間以上、咳が止まらず、近所の病院で咳止めの錠剤を処方されたのが、記憶にある最初の症状です。

この時は、処方された錠剤薬で咳は止まり、あまり気にしていませんでした。しかし、以降、3-4年に一度程度の頻度で、咳が3週間前後止まらない、という症状に見舞われ、処方薬を服用しても咳は止まらず、時間の経過によって自然収束するような状態となりました。

3-4年に一度という頻度は、徐々に2-3年に一度、1-2年に一度、毎年、年に複数回、と間隔が短くなっていきました。

年に一度の頻度の頃までは、症状が出る季節も冬に限られていましたが、最後のほうは、数週間続いた咳が止まったとおもったら、また数週間後に再発、という状態となり、真夏もマスクを外せなくなり、飲み会や資格試験など、予定を入れていても咳が止まらないため、直前にキャンセルする、ということが増え、仕事や勉強も咳がひどくて集中できない等、日常生活に大きな支障が出るようになってしまいました。

咳の質も悪化していき、とにかく一度出始めると永遠と思えるほど止まらなくなります。何かがノドの奥から付きあがってくる感じであったり、ノドに埃が張り付いているような感じであったり、我慢して咳を止める、ということは不可能でした。止まらない咳は時に、オエっとなりそうな場合もあり、職場で吐いたらどうしよう…と不安な日々でした。

医師の診断と処方薬

喘息の持病があったというわけでもなく、30代半ばまではほとんど病院へ行くこともない健康体でした。咳が止まらないために病院へ行くと、いつも肺のレントゲン検査をされるのですが、毎回「問題ありません」と言われ、呼吸も肺に問題がある場合のようなヒューヒューとかゼーゼーとかするような感じもまったくないので、喘息と診断されることはありませんでした。

20代の頃は頻繁に引越ししていたため、訪れる病院も都度、違う病院で、処方された薬を服用していましたが、風邪症状から咳だけ止まらない、という状況だったため、処方される薬は風邪薬とおまけに咳止め、のような感じでした。

処方された薬が効くことはほぼなく、最初の病院の錠剤薬の効き目はよかったような記憶があったため、お薬手帳をもとに同じ薬の処方をお願いしてみたこともありましたが、薬が効いて咳が止まる、ということはもはやありませんでした。

どうせ問題ないのにまたレントゲン検査をされて、どうせ効かない薬を処方されて、そのうえ数千円の支払いが発生する、という状況にうんざりし始め、だんだん病院へも行かないようになってしまいました。

インターネットで調べたり、職場の同僚に相談したりするなかで得られた、梨が咳止めに効果があるとか、コーヒーやはちみつも沈咳効果があるとか、咳の原因はアレルギーかもしれないので耳鼻咽喉科を受診してはどうかとか、この病院に行ったら治ったとか、いろいろ模索し始めましたが、どれも効果はありませんでした。

咳ぜんそく

複数の病院を受診したり、インターネットで調べたりした結果、おそらく自分は「咳ぜんそく」なのであろうという結論に達しました。受診した複数の病院のうち、2か所の医師に咳ぜんそくではないかという診断を下されていました。

一方の医師の説明によると「咳ぜんそく」には、私のように肺に異常が見られず、特定の季節や時間帯だけ症状が悪化するなどの傾向もなく、まったく原因がわからない場合、「咳ぜんそく」と分類される場合がある、ということでした。

肝心なのは、どうすれば咳が止まるのか、ということですが、半年から1年、吸入薬を続けて薬の効き目をみていくしかなく、咳がではじめてしまって薬が効かないように感じても、続けることで効果が出てくる、放置していると、だんだん気管支が狭くなって本当の喘息に移行してしまうので、咳が出ていないときも吸入を続ける治療が必要になる、できるだけ通いやすい近くの病院で治療したほうがよいと説明されました。

またレントゲン検査から始めるのは嫌なので、近くの病院に提出するための診断書を書いてもらい、定期的に吸入薬を処方してもらいやすい近所の病院への通院を始めたのが一昨年の6月頃だったと思います。

治療の過程

治療を開始した6月、また咳が出ている状態で、薬を吸入しても即咳が止まるということはやはりなく、自然収束を待って7月頃、一旦おさまったように記憶しています。

私の場合、近所の医師から、とりあえず、1年、毎日朝晩1回2吸入続けてみましょう、という方針が出され、2か月分の吸入薬を処方されていたので、咳が止まってからも吸入は継続していました。この吸入薬は市販されていないため、2か月ごとに処方箋をもらうために通院が必要となります。1本の単価も2千円で、2か月分をまとめて購入するため、8千円ほどが通院のたびに必要でした。

この吸入薬はステロイドを含むため、アンチ・ステロイドの夫は、1年継続することに反対していましたが、私はもう選択肢がないと感じており、薬剤師の説明から、夫が心配するようなステロイドの副作用は気にしなくて問題ないと判断しました。

その後、7,8,9,10,11月頃まで、ひどい咳に見舞われることもなく、久しぶりに数か月連続した平穏な日々を送ることができ、吸入薬の効果を感じ始めていました。しかし、12月に入って、空気が乾燥し始め、周囲でも風邪を引く人が増えてきた頃、私も咳が出始め、3-4週間止まらない、といういつもの状態になってしまいました。

症状自体は、吐きそうなるほど悪質な咳ではなく、耐えられる種類の咳ではありましたが、吸入を継続していても咳が出始めてしまうとどうにもならないないことに少々気落ちしました。

その後、1月頃に咳は止まり、以降、治療を開始した翌6月まで、咳に悩まされることはなく、医師からも吸入薬はもうやめてよいと診断されましたが、急にやめてまた秋冬に再発することが心配だと相談したところ、1日朝晩2吸入のところを1吸入にしてあと2か月続けてやめましょうか、ということになり、8月に完全に治療を終え、昨年から今年にかけての冬は咳に悩まされることなく越えることができました。

まだ治療を終えて1年も経過していないため、これで寛解といってよいのかわかりませんが、最悪の状態だった頃の自分のように咳に悩んでいる方のご参考になれば幸いです。

2020年4月吉日



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