こんにちは、にわです。
4月から新しい職場で働いている人たちの中には、数回出社して以降、ずっと在宅勤務、という人もそこそこいるのではないかと想像します。
目次
出社数日で緊急事態宣言
4月初めはまだ緊急事態宣言前だったこともあり、だいぶ微妙な情勢ではあったものの、私の所属するチームも新しい仲間であるAさんを迎えることができました。
初日から1週間程度は出社していたと思いますが、とにかくすぐ在宅勤務ができるように環境を整えてあげる、ということが、最初の古参社員たちの役割でした。
想定通り、まもなく緊急事態宣言が出され、Aさんも在宅勤務指示が出されました。そしてもちろん古参社員の私たちも…。
チームとしては一部の勤務で継続出社指示が出ていたため、古参社員は順番で出社や在宅勤務を行っていますが、Aさんはまだ出社しなくてはできない仕事はないため、ずっと在宅勤務を指示されています。
6月に入ってからも会社からの指示は大きくは変わっていないため、同様の勤務を続けています。
教育する側が感じるリモート教育の気になるところ
私の所属するチームは不規則勤務なため、Aさんと週5日8時間仕事をする、ということはなく、今週はほとんど一緒の時間の勤務がなかった、ということも珍しくありません。
1日の中でも教育担当者が変わるし、5日間続けて同じ人が教育担当することもほぼないので、週5日8時間、ずっと同じメンバで働く環境の人たちより、Aさんは大変なのでは…と想像します。
そのうえ今はリモートなので、コミュニケーションをいかに取るかが難しいと感じます。
ログインしたらとりあえず挨拶・ログアウト時もとりあえず挨拶
古参社員たちにとっても、在宅勤務は突如はじまったことで、ログインしたらこうしましょう、というような決まりはとくになく、お互い普通に、ログインしたら、「お疲れさまです」とか「おはようございます」とか、存在をアピールするやりとりを自然と開始していましたが、Aさんからはまったく発信がありませんでした。
「ログインしたらとりあえず声かけてくださいね。」と伝えて、翌日以降は、「出社しました」と連絡が入るようになりました。終業時も「お先に失礼します。」と連絡してくれるようになりました。
まだお互い気心が知れていないので、とりあえず始業時と終業時の挨拶は、お互いきちんとしたほうがよかろうと思っています。
何で困っているのか把握しづらい
隣のデスクで作業していれば、手が止まっていないか、とか、気配で困っているのか否かなんとなくわかると思うのですが、リモートだとほんとうにまったく気配で察する、ということができない…と感じます。
Aさんは私より、ひと回り以上年下であり、仕事もこれまであまり経験がなくチャレンジな部分が多いということで、ジュニア的ポジションで採用されている人なので、何度同じ質問をしても構わないから迷ったり困ったりしたら、そこで時間をかけないで聞いてください、と声掛けしているのですが、リモートでPCのオーディオ機能を使って音声のやり取りをしていると、少々遅延があるようで、相手が話そうとしているのか、こちらが話すのを待っているのかわからず、せっかちな私はガーっとしゃべってしまう…ということがよくあります…。
気配とか、表情とか、これまで気にしていなかったけれど、視覚から得ていた情報は思いのほか多いものだと思いました。
ミスしたときは注意はしてほしいけれど気にはしないでほしい
経験者採用であっても、まだまだ不慣れな職場や仕事で、できないことがあったり、ミスをしたりするのは仕方がないと思います。間違いや改善点があれば、見て見ぬふりをすることはできないので、指摘するのですが、気をつけてはほしいものの、気にはしないでほしいです。
私もミスをするといつまでも気にしてしまうタイプなので人のことは言えないですが…あまり気にされると指摘しづらくなってしまうので、とくに新人ポジションのうちは気にしないでほしいです。
ミスをしてでも自分でやらなくては身につかないので、その可能性もある程度は考えたうえで任せています。ミスをしても、次どうすべきか考えればよく、気をつけてはほしいけれど、気にはしないでほしいです。なかなか塩梅がむずかしいけれども…。
デスクが近ければ、ちょっと呼んで説明して、で軽く済ませられそうなことも、リモートだと、チャットでメッセージを送ったり、メールしたり、口頭にしてもわざわざ電話して言わなくてはならないので、ちょっとの指摘がリモートではないときより重くなってしまう感じがします。
リモート教育の利点
PCの画面共有と制御要求
私がリモートで教えていて便利だなと思うのは、相手側からPCの画面を共有してもらって、相手のPC上で相手に手を動かしてもらって、こちらは相手側の画面を確認しながら指示を出せる、というところです。
私が転職したばかりで教わる立場だった頃、先輩社員たちは慣れているので、自分のPCでささっと操作しながら説明するので、いざ自分が自分のデスクで同じことをしようとすると、さっきのアプリケーションは何だっけ?とか、データの場所がわからないとか、結局自分のデスクで自分で手を動かしていないので、わかったつもりでわからない、ということがたびたびあり困りました。
お互い出社していてデスクが近かったら、私も同じような手法で教えていたかもしれません。リモートでは、私の画面を共有してやり方を見てもらうことももちろんできますが、できるだけ相手側に画面を共有してもらって実際に手を動かしてもらい、環境の不整備があればサポートし、わからなくなったら制御を要求して、リモートで相手の画面を操作してあげることで、作業で使用したあれこれが本人のPC上に残るので、私が経験したような、あれどこだっけ?何だっけ?というようなことにはなりづらいのではないかと感じます。
お互いの仕事のペースを守れる
もうひとつは、密なコミュニケーションとの真逆ですが…トラブル等で忙しくて教育に時間を割けないタイミングが発生した場合に、あらかじめ準備しておいたいくつかのトレーニング資料を見ておいてください、というようなメッセージをチャットで送って、トラブル対応に集中できる、という点もある意味リモートの利点な気がします。
目に入るところにいると、放置している罪悪感で気になってしまいますが、目に見えるところにいなければ罪悪感をあまり感じず、目の前の対応に集中して取り組むことができます。申しわけないとは思うのですが…中途採用するような会社は基本的に慢性的に人手不足だと思うので、許していただきたい…。
逆に、依頼している対応に想定以上の時間をかけられていても、こちらも何か困っているのかな、とか、回線トラブルかな、とか、軽く気にかける程度で済みます。もし目の前でおそろしく非効率な作業をされていたら「なにっ?!」となってしまうかもしれませんが、見えなければ気になりません。私が教わる側だったら、ずっと横で見ていられるのはプレッシャーに感じるので、ある程度の時間を与えられて自分のペースで進められるのはリモート環境の利点かなと思います。
2020年6月吉日