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大学進学と奨学金と息子について思うこと

 

こんにちは、にわです。
最近、奨学金について耳にする機会が多く、考えたことをブログに残したいと思います。

 

自分自身が奨学金を利用したことがないからかもしれませんが、息子に奨学金の利用をすすめる予定は今のところありません。想定している以上の学費の学校にどうしても行きたい、と言われたら、奨学金を調べる(本人に調べさせる)ことになるかもしれませんが、そこまでの意志があるなら、返済もがんばれるかもしれないので、それでもいいとは思います。

 

しかしどちらかと言えば、先に借金をして進学するよりは、まず働いて不足分を稼いで、それでも心変わりがなければ進学、というほうがよいと個人的には考えています。あくまで今すぐ進学する必要があるなにかがないのであれば、ということですが。

 

将来の息子の学費として、18歳時点で1千万円は確保できている予定で調整済みですが、年々学費が上がっているという話を耳(目)にしたので、医療系でなくとももはや1千万円では足りないのだろうか?調べ直す必要がありそうです…。いずれにしても、これを大学進学に使うのか、別のことに使うのかは息子次第と思っています。

 

しかし、いつ息子に、息子名義の証券口座と銀行口座を開示するべきか、悩ましいです。

 

息子は好きなものにお金を使うことは比較的ためらいがなく、そこまで好きでも必要でもないものにお金を使うことには難色を示すので、この感覚は私としてはとてもよいと感じています。本当に好きなもの・必要なものにお金を使うことはためらわないでほしい。

 

あれも好き・これもまあまあ好き、といって散財するようでは困りますが、今のところはそのような傾向よりは、本当はお金を使う場面なのに財布のお金が減るのがいやで使わない、という傾向のほうがやや強いのでは、という印象…。自分自身、お金の問題をどうにもできなかった大人を身近に複数みてきたので、後先考えずに散財するようなことはできない性格です。

 

息子について若干心配しているのは、預貯金を減らしたくないがために、心の中では進学を検討しているのに、進学を選択しない、という決断をしないだろうか?ということです。学びたいことや将来やりたい仕事が明確であれば、進学は投資になり得るので、そこの判断は誤らないでほしいです。

 

勉強という将来への投資をしないことで、結果的に将来の稼ぎが減り、自身に投資することで将来何倍ものリターンを(自分次第で)得られる、という可能性についてもきちんと話しておきたい。今のところ、息子はまったく勉強好きではないので…自ら進学したいと述べる息子の姿はまったく想像できませんが…。

 

もし進学を希望した場合には、自分名義のお金で学費を支払うことで、より真剣に勉強してくれるのでは…という期待もほんのりあるのですが、どちらに転ぶだろう…。自分のお金を減らしてまで進学したのだからと無駄にしないように必死に勉強するのか、お金が減るのがいやで、そもそも進学しないのか。

 

18歳になったからといって、やりたいことが明確になっているとは限らないので、働きながら模索して、ゆっくり考えてくれてもいいのだけれど。とりあえず仕事をしてみれば、学びたいことはあれこれ出てくるだろう。自分の場合を振り返ると「好きだからやりたい」というよりも「必要だからやりたい」「やらなくては」と、今に至るような…。

  

大学を卒業して20年以上経った今の自分が、中学・高校の頃の自分にアドバイスをするとしたら、さして好きでもない部活にリソースを割かず、できるだけ早いうちに「仕事」に挑戦したほうがよい、ということです。

 

私は(成績はともかく…)学校の勉強そのものがわりと好きで、何のために勉強するのか?という疑問をもったことがないので、学校の勉強と将来の仕事を結び付けて考えることをほぼしなかったように思いますが、このことが進路選択時に障害になったように思います。

 

息子は今やっているような勉強は好きではないので…これはむしろチャンスではないかとひそかに考えています。勉強の先に目的がある、目的もなく勉強できない、というのは、健全なのではなかろうか。

 

好きなこと・できることは、やってみなければわからない、何もやらなければ好きなことがわからない・みつからない、のは当たり前、というようなことをキングコング西野さんが言っていましたが、たしかに私は学生時代、1つの部活にずっと取り組んでいて、全然いろいろなことに挑戦してこなかったので、何もみつけられなかったのだろうと思います。

 

仕事をして、何度かの転職を経験して、どうしても合わない職場もあるし、向いていると思っていたことより、苦手だと思い込んでいたことのほうが意外にも続けられる、ということもある、と身をもって知りました。

 

とにかく若いうちにいろいろなことに挑戦して、好きなこととそうでないこと、得意なこととそうでないことを見極める。進学の明確な目的がないのであればまず仕事をして経済的に自立する。働きながら将来を模索する。学ぶ目的が明確になった時点で進学する。進学の必要を感じなければ進学はしない。でよいのでは、と息子には伝えたい。

 

仕事の経験もなく、明確な進学の目的もない状態で奨学金という借金を負って、卒業とともに数百万円の返済が待っている…という未来はリスクが大きすぎる。仕事が合わないかもしれないし、大学の専攻とまったく異なる分野の仕事に就くことになるかもしれないし…。

 

仕事を始めて勉強の重要性や必要性に気づかされる人は多いと思います。時間とお金があれば、今からでも留学や進学をしたい大人は多いのではなかろうか。

 

平均的な会社員では、一生のうち2回も大学に行くのは経済的にも時間的にも難しいけれど、高卒で働き始めて、休職なり離職なりして、二十代三十代で初めて大学に行く、という道もあったなあと今は思います。

 

高卒の生涯賃金は大卒よりも低い、というようなデータもあるようですが、私の勤める職場は、学歴は重視されておらず、東大卒で平社員の人もいれば、高卒でディレクタ職の人もいます。息子の世代では、生涯賃金と学歴の関係は、さらに小さくなっていくのではないかと想像します。

 

高校を卒業してすぐに大学進学という進路を選択せずとも、若いうちに働きながら勉強を継続する習慣ができれば、その先も次につながる何かをきっと得られると思うので、今月9歳になる息子にはまだそんな片鱗はまったくみえませんが…自分で自分に必要な学びを選択/判断して、実行できる人になってほしいです。

  

2023年5月吉日

 

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