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生きていく上でもっとも重要なことは


こんにちは、にわです。
『20歳の原点』という本を読み終えたのと同じくらいのタイミングで、Voicy『海外キャリアの教科書』のバヌアツ・シリーズの配信を聴き、小学校2年生の息子のことを考えました。

 

 

累計発行部数200万部を超える本だそうなので、ご存知の方も多いかと思います。1969年6月、20歳で列車に飛び込み自殺するまでの、半年ほどの間に書かれた、高野悦子さんという、当時大学生だった方の日記が出版されたものです。

 

高野悦子さんは1949年1月生まれだそうなので、1949年10月生まれの私の父親とほぼ同世代です。作家の村上春樹さんも1949年1月生まれです。

 

19歳の頃、初めて村上春樹さんの小説を読んで以降、10年余り、村上春樹さんの本ばかり繰り返し読んでいたのですが、村上春樹さんと私の父親とでは、まったく世界が違う、という印象をずっと持っていました。

 

『20歳の原点』と『ノルウェイの森』は、背後に漂う空気感が、すこし似ている部分があるように感じます。

 

 

3歳で母親を、小中学生の頃に父親を亡くし、片田舎で兄夫婦に育てられた私の父親は、大学に行くような余裕はなかったため、学生運動とは無縁でした。

 

父親にとって、学生運動は、同時代に起きたことであっても、ニュースで見聞きしただけの遠い社会の出来事、という感じでした。昔、都内のミニシアターで上映されていた、連合赤軍のリンチ殺人を扱った『鬼畜大宴会』という映画を、父親と二人で観に行ったことを覚えています。

 

現在46歳の私には、『20歳の原点』本文よりも、高野悦子さんのお父さんによる後書きに、何とも言えない気持ちにさせられます。

 

自分の息子も将来、生きることに思い悩む日が来るのかもしれない…と考えると、たまらない気持ちになります。

 

NHK語学講座で紹介されていた、サミュエル・バトラーさん (English author, 1835-1902) のこの言葉を、息子には知ってほしいです。

All animals, except man, know that the principal business of life is to enjoy it.
人間以外のすべての動物は、生きていくうえで最も重要なことは生きるのを楽しむことだとわかっている。

 

同じようなことを、バヌアツの方から聞くことになろうとは。

自分の人生の時間を謳歌するために自分がハッピーであることが一番大事だ 

  

  

息子にも、Voicy『海外キャリアの教科書』を聴いてほしいです。 

    

2022年8月吉日

 

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