こんにちは、にわです。
今年は、まだ第1四半期がおわったばかりとは思えないほど、1月からすでにいろいろあったな…と思います。
正月は元日は仕事だったものの、姉家族と休みを合わせて実家に集まるために、2日に休暇を申請し、息子と夫を連れて実家に顔を出しに行きました。とくに昨年と何も変わらない正月だったように思いますが、1月半ばに父親が急に動けなくなり、救急搬送されるという出来事がありました。
目次
Kindle購入に至る経緯
幸い、一命はとりとめ、現在は自宅療養中なのですが、救急搬送されて2-3日は意識がほぼない状態で、1週間ほど ICU に入っていました。今、コロナ騒ぎのタイミングで、ICU 不足のニュースを聞くと、タイミングがもうすこしずれていたら大変なことになっていたのではと思います。
無事、意識は戻り、会話もできるようになったものの、救急搬送に至る体調悪化をもたらした原因はわからず、何かのウィルス感染による急激なダメージを多臓器に対して受けたものと思われるというような説明を医師から受けました。腎臓以外は入院中の治療で回復したようでしたが、腎機能のみまだ正常な人の10分の1程度しか機能していないとのことで、入院10日を過ぎても退院のめどはたっていない状態でした。
入院1週間ほどで ICU から通常の病棟に移動となり、父親も自分で歩いてシャワーやトイレに行くことができるようになったものの、いつ退院できるかわからない、という状態が3-4日続いたため、次の見舞いのタイミングで Kindle でももっていってあげようかな、と急に思い立ちました。
私も夫も本は好きなので、電子書籍は前々から興味はあったものの、手持ちのiPhoneにKindleアプリをインストールして試し読みした程度で、専用デバイスの購入には至っていませんでした。忙しくて、ゆっくり本を読んでいる時間がない、というのが購入に至らずにいた一番の理由だったと思います。
本を読まない息子も興味を持つかもしれないし、スマートフォンやタブレットより目にやさしいらしいKindleは買ってもよいかもしれないと、2年前くらいに買うならどの機種がよいかを調査していた時期がありました。そんなこともあったので、今回、購入にあたっては、あまり機種選択に悩むことはありませんでした。
とはいえ自分たちで使ったことがないデバイスなので、念のため職場で使っていそうな人にリサーチしてみたところ、Kindle専用デバイスではないものの、Fire HDタブレットでKindleアプリを使っているという人はいて、職場に持ってきていたので見せてもらうことができました。
購入した機種
私の両親の年齢は70-80代で、コンピュータにはめっぽう弱いので、父親が使えなかった場合は、自分たちで使おうという想定のもと、双方のニーズを考慮して以下の機種を購入しました。
- 機種:Kindle Paperwhite
漫画を読む人におすすめな機種のようです。自分たちで使う場合用に選択。 - サイズ:32GB
8GBモデルとの2択でしたが、我が家3人で使用する場合は大きいほうがよさそうと思い選択。 - 接続方法:Wifi+4G
父親が入院している病院の病棟はWifiが使えないようだったので4G付きを選択。 - モデル:広告なししか選択できず。
広告は読書傾向に基づいた本の広告が表示されるようなので、「あり」がいいなと思っていたのですが選択できませんでした。 - オプション:Kindle Unlimitedなしで購入
購入後に結局Unlimited契約しました。
父親はきっとカバーもほしがると思い、一緒に純正のカバーも購入。このカバーにKindleをセットして閉じると、デバイスがスリープ状態になるそうで、商品説明のページによると防水仕様でもあるようなので、私の感覚ではカバーとしては少々金額高めですが、お見舞いということもあり購入しました。
Kindleを入院のお供に、と思い立った3日後くらいにお見舞いに行く予定だったので、急いで発注。プライム会員だからか、翌日には届きました。面会時間と仕事の時間の都合で、お見舞いに行くことができる日は限られるので、こういう時、Amazonの配送の速さはすごく役に立ちます。
Amazon関連デバイスはセールのときに必ず値下がりするので、通常価格タイミングで買うことになるとは思いませんでしたが…そこは致し方ない。急ぎでない方は、年に何度か実施されているセール価格になってからの購入をおすすめします。
届いてからの第一印象
デバイス購入時のAmazonアカウントで設定でよければ、おそらく届いてからWifi設定するだけで、すぐに使えるのだと思います。Fire Stickを購入した時は、夫のAmazonアカウントで購入したので、届けられたFire Stickにはすでに夫のAmazonアカウント情報が設定されていて、最低限の設定だけですぐ使用できたことにとても感動しました。
今回は、プライム会員の夫のAmazonアカウントで発注したものの、使用するのは私の親なので、発注アカウントとの紐づけなしの状態で発注していました。そのため、デバイスに紐づけるAmazonアカウントとWifiの設定が必要でしたが、それだけでした。同梱されている説明書も、紙ぺら1枚のような感じで、電源を入れて画面の指示に従って設定すれば完了。
設定自体は至って簡単。誰でも…といってもおそらく、「Wifi」がわからない私の親は設定できないと思いますが、スマートフォンを自分で設定して使用できる人たちであれば、スマートフォンよりもずっと簡単に使いはじめることが可能だと思います。
紙の文庫本などと同じ感覚で読みたい本が読めなければ、親世代が使うには厳しいので、ひとまず父親が読みそうな歴史ものの本を検索してダウンロードして使用感を確かめてみました。サイズが大きい本は4G環境でのダウンロードは厳しいと口コミで見たので、何冊かダウンロードした状態で持っていこうと試してみました。ちなみにこの4Gの通信料金はAmazonもちなのだそうです。
2年ほど前に調査していた当初、この4Gモデルを目にしたときは、スマートフォン以外にも通信料が発生するのはちょっと…と思っていたのですが、調べてみるとAmazonが通信料金を負担する、ということで驚きました。
Kindleデバイスの読みごこち
Amazonのレビューでは★が4以上ついていたと思いますが、これは評価が二分すると個人的には思います。私はせっかちな性格なので、Kindle専用デバイスは向かない…と感じました。一番の理由は、ページをめくったり表示を移動するときのスピードです。ちょっと待つ、とでも表現すればよいのか。
iPhoneやiPadに慣れていると、自分の意図した感覚で電子書籍のページをめくったり、ページ内の表示サイズを変更して拡大/縮小、表示個所の移動ができるのが当たり前になっていますが、Kindleは目にやさしい、という利点のために取り入れられている表示技術が、iPhoneやiPadと違うので、砂鉄が集まって文字を表示している感じ、というか、そこまでスローではもちろんないのですが、ページをめくる操作をして、んっ?めくれていないのか?と思って触ろうとすると今動いた、というような挙動をします。
雑誌も試しにダウンロードしてみたのですが、Kindle Paperwhiteはカラー表示ではないので、iPhone/iPadに慣れてしまっていると物足りなさを感じます…。小説を読む分にはカラーでなくともまったく問題ないのですが、せっかく雑誌も読むことができるのにカラーではない、というのはさみしすぎる…。
うーん…父親からいらないといわれても私もいらないかも…Fire HDのほうがよかったかも…と早くもすこし後悔しましたが、目にやさしいのは大きな利点だし、自分はそんなに気にならない、お義父さんならそんなに早くページをめくったりしないだろうし、文庫本しか読んでいないみたいだから問題ないんじゃないの?と夫に言われました。
私はもう目も悪いし、Fire HDのほうが安くて読書以外にも使えるし、次に買うならFire HDだな…と思っていますが、夫は気に入ったようでした。
それから、少々気なったのが、バーチャル書棚の使い心地です。慣れの問題なのかもしれませんが、その後、父親からも「どうやって自分がダウンロードした読みたい本にたどり着けばよいのかわからない」と問い合わせを受けたので、慣れない人には少々使いづらい感じがします。
いろいろ心配したものの、父親の反応は思いのほかよく、使うから持って帰らないで、と言われたのでそのまま使ってもらっています。父親はそんなにぱぱっと操作しないので、私のように表示が遅いと感じることはないようでした。
文字サイズを大きく設定できる、というところも老眼の父親は気に入ったようでしたが、この文字サイズの設定ができない場合もあるようなので、そうであれば、タブレットで画面をピンチアウトして表示拡大するほうがよさそうに私には思えました。私が試したところでは、雑誌の文字サイズ変更はできませんでした。雑誌全般そうなのか否か、条件はよくわかりません。
一般病棟に移動してからは個室ではなくなり、夜、トイレに行って、病院から指示された記録をつけるためにベッドサイドの電気をつけたら看護師さんに叱られたので、電気をつけずに本が読めるデバイスは眠れないときに役立ちそう、と喜んでもらえました。
説明通りな点とそうでもないと感じた点
Kindle専用デバイスは、消費電力が少ないので、1回の充電で相当使用継続することが可能です、というのはその通りでした。長時間、手に持って読んでも疲れない重さ、という点もその通りなように思います。
1点ちょっと商品説明と違うのでは、と思ったのは、防水機能です。Amazonの商品説明のページでは、防水機能付きであることを全面に押し出しており、風呂やプールに入って読書をしている人の画像つきで、60分間水に浸かっても問題ない、というような記載があるのですが、商品に同梱されていた説明書には、完全防水ではないので水回りでの使用は注意してくださいというような、「防水」ではなく「防滴」のような記述があり、最初は別の機種が誤配送されてしまったのかと思いました。
電子機器を水の中で使おうという発想は親世代にはそもそもないと思うので、父親には防水とは伝えず、防滴と伝えて渡しています。
Kindle Unlimited
父親の入院も、長くても2-3か月では、と想定し、私のAmazonアカウント(つまり私のクレジットカード引き落とし)でKindleデバイスは設定し、Kindle Unlimitedがひと月購読無料だったので、お試しで入ってみることにしました。
無料で読むことができる本や雑誌もたくさんあるので、ひとまず無料の本や雑誌の購読方法を父親に教えて、購入して読みたいものがあれば購入しても構わない、と伝えました。父親がひと月に読むことができるであろう本の量なんてたかがしれているので、購入されても大した金額にはならなかろう、と思い、親のAmazonアカウントを作らず、私のアカウントで使用してもらっています。
手持ちのiPadにもKindleアプリをインストールしてみたのですが、雑誌はやはりカラーがいいな…と思いました。
Unlimitedはお試しの1か月で解約しようと思っていたのですが、父親が何かUnlimitedでダウンロードすると、私のAmazonアカウントに設定されたメールアドレスにダウンロードされた本に関するメールが届き、使っている様子が感じられるので、結局、解約しないままにしています。自分もいろいろ読みたいのに時間がとれないのが残念でなりません…。
ちょっと興味があるけど買ってまでは…、というような本がUnlimitedにはそこそこあり、雑誌も結構な数がUnlimited料金だけで読むことができるので、時間があればUnlmitedは実にすばらしいサービスだと思うのですが、Unlimited料金だけでいつでも読めると思うと結局読まないまま時間が過ぎてしまったり、買っても読みたい本なのにそもそもKindle版がない、というケースが私はわりと多く、家にある紙の本を処分して電子書籍だけにしたいと思っても、なかなかそのようにはできなそうです。
2020年4月吉日