こんにちは、にわです。
先日、虚血性大腸炎で4日間入院した旨の投稿をしましたが、本日は入院でかかった費用や保険に対する考えについて記載したいと思います。
目次
疾病保険/入院保険について
若くて今よりお金がない頃は加入していた
社会人になりたての頃は、預貯金もほどんどなかったため、ケガや病気で保険金が支払われる種類の保険に入っていました。扶養家族はいなかったため、死亡保険の類は入っていませんでした。
コツコツ働いて、コツコツ預貯金に励み、預貯金残高が200万円から300万円を切ることがなくなった頃、保険の見直しをしました。
30半ばを過ぎるまでは本当に病院とは無縁で、ケガもしなければ、風邪以外の病気の記憶もないくらいで、両親もそれほど健康に気をつけた生活習慣というわけでもないのに病院の世話になることはほぼなかったため、
…という思いと、あまりに普段用事がないため、保険証券を適切に管理し、いざという時に適切に保険金請求できるのかという疑問もありました。
保険をやめたいくつかの理由
保険見直しのために調査したところ、保険会社や関連団体が提供している情報から、以下のように解釈しました。
#いつものどんぶり勘定なので…正確な数値は各社/団体/厚生労働省などの公式サイトをご参照ください。
- 平均入院日数は30日未満
- かつ医療技術の進歩などでこの日数は年々短くなる傾向がある
- 入院患者の約3割の入院日数は5日以内
- 入院時の自己負担金額100万円以上は3%未満
- 5割以上は入院時の自己負担金額20万円未満
- 高額療養費制度により治療代がバカ高くなる可能性はほぼない
- 私が払える保険料で得られる保障は1日5千から1万円程度の給付が限界
- 支払限度日数など細かい制約があり期待した支払がされない可能性もある
- そもそも健康で全然入院する予兆がなかった(…当時は…)
このあたりを勘案して、病気に対する備えは200-300万円の預貯金でよしとし、平均を大幅に超えるような大病を患って支払いに窮した時は、生活保護に頼ろうと考えました。
今は扶養家族もいますし、30代後半から病院のお世話になることも増えてきているので、この備えはもう少し増やす必要があるかもしれませんが、いざという時のためばかりに預貯金に励んで、今やりたいことができないのも困るので、支出のバランスをみつつ、また、労働・預貯金以外の備えについても、40歳を過ぎて考えるようになりました。
…と預貯金以外に目を向けてこなかったことについて、すこし後悔もありますが、過ぎてしまったことを思っても仕方ないので、とりあえずこれからできることを考えているところです。
私の考え方の欠点
自分で認識している私の上述の考え方の欠点は、
- 先進医療などは受けられない
- 統計が自分にも当てはまるとは限らない
- 高額療養費制度のような制度はいつなくなるかわからない
- 生活保護は申請してもそんなに簡単にもらえないらしい
…といったあたりですが、持てるリソースは限られているので仕方ないです…と思っています。
保険は「まったく無駄」とは思っていません
世間では、保険なんてマネーリテラシーの低い人が入るものだという声も聞かれますが、預貯金がなく、でも毎月数千円なら払える、という預貯金が苦手な世帯については、保険は意味があると個人的には考えています。
現在、私は疾患持ちとなってしまったし、歳もとってしまったので、今から保険に加入することはまったく考えていませんが、私の姉の世帯はまさに上記のような感じなので、姉から保険の相談を受けると、入院保険だけは継続を進めています。
現在の正確な経済状態は把握していませんが、姉がまだ20代半ばで、結婚して子どもが生まれた頃、保険の相談を受け、預貯金がないことはわかっていたので、夫婦それぞれの入院保険と、義兄の死亡保険を見繕いました。合計で7千円くらいだったと思います。
姉のところは共働きなので、死亡保険はいらないと思うのですが、姉は自分の稼ぎだけでは心配だったようで、子どもが高校卒業するまでは旦那さんに死亡保険をかけたいというので、掛け捨てで保険金額も5百万円だか1千万円だかの安いものを探して案内しました。
もう姉の子どもは高校を卒業する歳になったので、死亡保険は終了になると思います。入院保険はあと数年で払い済みです。終身保障なので、数年前に更新の相談を受けた時に、まとまった預貯金がないのであれば、このまま加入継続するようすすめました。
20代から加入しているので、月々の支払金額は2人で5千円弱だったと思います。先進医療もカバーされていて、少々うらやましいです。
保険を解約するとき、私は先進医療など高額なサービスはあきらめました。いざという時の保障は最低限で、受けられる保障も最低限でも仕方ないと割り切っています。
生活保護の扶養照会は兄弟/姉妹にもきます
保険なんて、本来自分で調べて自分の納得いくようにすればよいと思いますが、親が亡くなった後、成人した兄弟姉妹が病気になって、医療費が払えないと相談されたら、さすがに無視できないと思うのです…。
我が家が、いざという時のために旅行などの娯楽費を削ったり、ハイエンドな家電の購入を制限したりしている一方で、預貯金がほとんどないのに旅行やレジャーなどに支出しているのを知っているのにサポートしなくてはならないのか?と考えると、やりきれない思いもあります。
が、個人の感情とは別に、兄弟/姉妹が生活保護申請をすると、その兄弟/姉妹に扶養義務者として扶養できないか?という照会が福祉事務所からきます。第2親等も扶養義務者であるという事実を知ったとき、ちょっとした衝撃でした。#姉の世帯が申請して照会がきたわけではありません…念のため。
扶養してもよいと思えるのは、せいぜい第1親等(親または子ども)までではなかろうかと個人的には強く思います。兄弟/姉妹のお金の使いっぷりに口を出せない(出しても強制力はまるでない)関係なのに、扶養義務はあるなんて、どういうことなのだろうか。
自分の世帯の家計設計でいっぱいいっぱいなのに、兄弟/姉妹の世帯の家計まで考える余裕なんて、ほとんどの人はないのでは…。少なくとも我が家にはそんな余裕はありません。そんな余裕があるなら息子にもっとお金を使ってあげたい。
…だからせめて相談されれば、一生懸命調べて、保険の情報などを提供することは何でもないです。健康でさえあれば、一生働けばいいので、姉夫婦が、あと数年で終身保障の疾病保険を払い終えることは、私にとってもよいニュースです。
これまで病院のお世話になった頻度
人のことより自分のことですが…20代までの健康そのものの生活が嘘のように、30代後半からマイナートラブルが続いています。
幸い、まだ大きな病気はしておらず、上述の統計の多数派のように、5日以内に退院できているものばかりですが、この10年の間に、すでに2度も入院しています。
いずれも病院での支払金額は、治療費・差額ベッド代・食事・日用品の請求などを含めて、10万円未満でした。これも上述の統計の多数派に該当します。
会社員なので、入院日数が5日以内ということで、いずれも有給休暇のみでやりくりできました。
1度目の入院は、救急ではなく、計画入院だったこと、息子のイベントなどで有給休暇は1年間ですべて消化してしまうだろうと思っていたため、
と職場に質問してみたところ、「傷病休暇」は、通常の給与支払いがない(有給休暇を使い切ってしまって欠勤の)状態で初めて、使えるものだとのことでした。100%支給の有給休暇とは異なり、支払額は2/3とのこと。
私のように5日以内の入院では、例え有給休暇を使い切ってしまっている状態でも、月の2/3以上は勤務できるので、月の2/3以上欠勤になるようなケースでなければ、傷病休暇を使う、ということにはならないようでした。
健康優良児だったので知らなかった。
今回の入院でかかった費用
合計
今回の4日間の入院でかかった費用は、合計9万円弱でした。
差額ベッド代
差額ベッド代のかからない大部屋希望でしたが、空いていないということで請求された差額ベッド代が、このうち1万5千円ほど。1日3,300円x4日分プラス税金分請求されていました。4日目なんて、朝食たべたら、もう退室したのに…。そして2人部屋のおとなりのいびきや寝言がうるさくてほとんど眠れなかったのに…。
希望しない差額ベッド代は支払う必要はない、というネットの記事をみましたが、体調不良で入院している状態で、差額ベッド代がかかるよという同意書のサインを拒否することなんて実際にはできないと思います。少なくとも私はできませんでした。
少し体調が回復してから調べてみたものの、同意書にサインしない場合、自分で差額ベッド代がかからず入院できる病院を探す、というような説明がされており、どう考えてもできないだろうと思いました。本人が望まないのであれば請求できないという法律に変えてほしいです。
食事代(絶食治療でも請求あり)
そして、3日間絶食で、病院でたべた食事といえば、退院前日の夕食と、退院日の朝食の五分粥、絶食中に提供された紙パックの飲み物(ほぼ飲めず)だけでしたが、4日間の食事代としてで4千円弱の請求でした。4千円あれば、庶民の私はぜいたくなランチがいただけるよ…。
日用品代
日用品は別請求で、1日500円x4日分で2千円の請求が病院とは別に郵送で自宅に届きました。このうちわけは、タオル・病衣・ティッシュ1箱・歯磨きセット・保湿クリームとのことでした。これはセットになっているため不要とはできない仕組みでした。
検査・治療費
あとは、救急搬送されたため、救急搬送の費用と、検査・点滴などの医療費。ここが高額療養費制度で申請できる金額です。入院中に、病院窓口での支払額を調整できるように、健康保険限度額適用申請の案内を受けましたが、入院中に職場や保険組合と書類のやり取りを完了できる気がしなかったので、やめました。
高額療養費制度は、自分で申請するのかと思っていましたが(前回はもう5-6年前なので記憶がない…)保険組合が勝手に計算してくれて、2-3か月後に払い戻しがあれば払い戻してくれるらしいです。払い戻しがあるのか否か、きちんと条件を確認していませんが、2-3か月忘れずに気にしておきたいと思います。
昨年後半、歯に違和感を感じて、意を決して12月に15年ぶりくらいに歯医者に行ったのですが、虫歯がいくつかみつかり…1月から治療で1-2週間おきに歯医者通いしています。今年は実に病院漬けの状態です。
来年の(2021年の)確定申告では、医療費控除の申告ができそうです…。なんにしても、健康が何よりです。
2021年2月吉日